2007-01-01から1年間の記事一覧

うにゃーうにゃー

ブランク―空白に棲むもの (ミステリーYA!)作者: 倉阪鬼一郎出版社/メーカー: 理論社発売日: 2007/12/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (22件) を見る 「どくしゃへのちょうせん」があるにゃ。 ぜんぜんわからないにゃ。 でもくやしいか…

タルホ前夜祭への誘い

ダンセイニとくれば当然(?)つぎはタルホですが、2008年1月20日(日)西荻にて怪しげな祭があるようです。詳細はここやここで告知されています。「タルホ祭り」と聞いたときには、みんなフンドシ一丁になってひたすらビールを呑む催しかな? とも思いまし…

ダンセイニ未訳長編発刊!

お知らせが遅れてしまいましたが、西方猫耳協会さんの新刊"Rory&Bran"(邦訳タイトル「夢源物語」)もコミケで委託販売いたします。稲垣博さんの丹精をこめた翻訳です。同時にPEGANA LOSTの新刊もコピー本で出る模様。 ところはアイルラン…

鮎川哲也未収録推理小説集発刊!

今さっき来たメールによると、なんかとんでもない本が出るようです。 鮎川哲也未収録推理小説集「夜の演出」 鮎川哲也の作品群は立風書房の鮎川哲也長編推理小説全集、鮎川哲也短編推理小説選集そして現在も刊行が続く創元推理文庫、光文社文庫で、そのほと…

掟破りの新刊

湘南ランナーズ・ハイ作者:倉阪 鬼一郎出版芸術社Amazonまさかクラニー先生の作品を読んで泣く日が来ようとは……○○(鳥の名)を出すのは反則ぎりぎり。ましてやツバメやスズメと見まごうばかりの下手な絵で描かれては……これは泣かざるをえないではないか。あ…

冬コミROM祭り

「クラシックミステリのススメ」はどうやら這般の事情で冬コミには間に合いそうにもありませんが*1、クラシックミステリの灯は絶やしてはならぬ断じて!というわけで、ROM編集長にお願いして、バックナンバーを委託販売させていただくことになりました。 当…

今を生きるコリア

ナツメグの味 (KAWADE MYSTERY)作者:ジョン コリア河出書房新社Amazon そろそろ『ナツメグの味』が書店に並びはじめるころだ。神保町の書泉グランデにはもうあった。三省堂にはなかった。東京堂はすでに閉まっていた。わたしの訳はまあアレだけれども、他の…

"Je est un autre."

id:rentoさんの日記で、"Je Voit Tout / Flyboys"という映画のことを知った。てっきり誤記かと思ったら、どうやら本当にそういうタイトルらしい。いやはやフランス語は難しい……。日本語で言えば「だらよ」みたいなものなのだろうか。わたしはすべてを見てい…

壺中のミニチュアール

赤坂ですぺらがいよいよ本格始動をするらしい。オープンは11月23日……というと勤労感謝の日ですか。えーとこれは何かのギャグなんでしょうか? あのくらい「勤」とか「労」とかが似合わない店もないんじゃないかと……。それはともかく、胎道めいた暗いエレベー…

「ぺガーナ・ロスト」大放出!

こんどの日曜の文学フリマでは、西方猫耳協会さんのご厚意で、ダンセイニ・ファンジン「ぺガーナ・ロスト」の残部僅少なバックナンバーを販売することになりました。 われと思わんダンセイニ萌えの諸氏は、「エディション・プヒプヒ」へぜひお立ち寄りくださ…

文フリで全プレ

今度の日曜、11月11日に秋葉原の文学フリマに行くとこんなものが無料で配布されるようです。 ↑(画像は開発中のものです)↓ くわしくはこちらに。 (追伸)Mさんもぜひぜひ戻ってきてほしいなり。

「私の男」をめぐって5(σ加法族の巻) 

私の男作者:桜庭 一樹発売日: 2007/10/30メディア: 単行本 ここらで「私の男」で使われている技巧に話をもっていこう。 まず、時間が流れる、というのはどういうことか。それは情報量が増えるということだ。(時間は流れないと言ってる人も広い世の中にはい…

コミケ当選

12/30(日)東V04a今回はミステリの島のはずです。なにとぞよろしく〜。 委細はおってまた発表します。

「私の男」をめぐって4(遅刻魔の巻)

私の男作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/10/30メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 442回この商品を含むブログ (447件) を見る とここまで来れば、ヒロインが遅刻魔であることも、意味のない設定ではないことに気づくはずだ。 おっ今日…

「私の男」をめぐって3(カメラオブスキュラの巻)

私の男作者:桜庭 一樹文藝春秋Amazon ことほどさように時間の仕掛に技巧がめぐらされているこの作品であるが、ここにもうひとつの仕掛がある。いうまでもなくそれは、昔のカメラ・オブスキュラ(幻灯)の発展形であるところのカメラと、それから、真正のカメ…

「私の男」をめぐって2(マイナス・ゼロの巻)

私の男作者:桜庭 一樹文藝春秋Amazon 「私の男」では時間は逆行するばかりではない。どうやら循環もしている。第一章でのヒロインの年齢が24歳、そして最終章での「私の男」の年齢が25歳なのは偶然ではあるまい。人によってはドン引きする「おかあさぁん」も…

「私の男」をめぐって1(種への旅の巻)

私の男作者:桜庭 一樹文藝春秋Amazon 時系列の扱いとテーマからは夢野久作の「瓶詰の地獄」を連想させる。しかしそれはもちろん外見上の類似にすぎない。より本質的に通底しているのはカルペンティエールの「種への旅」だろう。時系列に沿ってストーリーをた…

青い彼方

わたしたちは熟読した。グレッセの「鸚鵡のヴェールヴェール」と「シャルトル修道院」、マキャヴェリの『大悪魔ベルファゴール』、スウェーデンボリの『天国と地獄』、ホルベアの『ニルス・クリムの地下旅行』、ロバート・フラッド、ジャン・ダンダジネ、ド…

そうだ、失楽園を書こう。

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/02/14メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 29回この商品を含むブログ (115件) を見る ジョン・コリア解説に使わなかった(使えなかった)小ネタ。 それから僕は二十九にな…

ゴシックの魂を持つ者たちよ、西荻に集え!

ゴシックスピリット作者:高原 英理朝日新聞社Amazon 唐突に宣伝などしてみる。 高原英理氏×小谷真理氏によるトークイベント 『ゴシックの夢、ゴシックのリアル』 2007年11月11日(日)、今野スタジオMAREにて、 16:30開場/17:00開演、料金1,500円 只今予約受付…

十蘭対猛之進

久生十蘭「従軍日記」作者: 久生十蘭,小林真二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/10/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 11回この商品を含むブログ (22件) を見る たいへんに貴重な本が出た。十蘭が昭和十八年に、海軍報道班員として…

ジャリ百回忌

来月1日はジャリの百回忌ということで、海の彼方ではこんな本が出るらしい(ページの一番下の11番の本)。Apollinaire, Rachilde, Saltas, Valletteらの、ジャリの逝去をリアルタイムで体験した面々の追悼集。限定499部ということで、おそらくあっという間…

学魔見参

超人高山宏のつくりかた (NTT出版ライブラリーレゾナント)作者:高山 宏NTT出版Amazon 亀田親子の一件で世間はかまびすしいが、どこかに似た雰囲気の人がいたなあ……誰だったかなあ……と思っていたら、おうそうそう、高山宏御大だったよ。ということで御大の新…

mild interest

これはときどき見かける言い回しだが、どうもうまく訳せない。そもそもニュアンスがよくつかめない。 たぶんkeen interest(強い興味)の反対を表しているのだろうが、「穏やかな興味」や「弱い興味」では日本語として熟さないし、「ほのかな興味」では弱す…

ウリエル、ガブリエル、チタンダエル

遠まわりする雛作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 148回この商品を含むブログ (251件) を見る 青い月の光が街上に流れているある夜 シャーロック・ホームズ氏の許へ一人の紳士が飛び込んできた 「…

究極の猫小判

9月4日の東京洋書会に出品された19世紀ラルース(復刻版)。某古書店が店に出してから一週間余りのうちに逸出したと伝えられているそれは、秘かに多摩川を渡って降矢木の、ではなくて拙豚の書庫に収まっていたのだった。 おお憧れの19世紀ラルースがついに我が…

矢野目源一「搖籃」

ではこれから、音羽館に追加分を置きに行ってまいります。玉の湯にも入る予定。どうも銭湯は一度入ると病みつきになるのう、グホゲホ。

お兄さま文庫化

紙葉の家作者:マーク・Z. ダニエレブスキーソニーマガジンズAmazon フランス語版ドグラマグラがいつのまにかポケット版ペーパーバックになっていました。元版はもう品切れだけれどアマゾンフランスで5つ星。この元版には「二十世紀文学の一大事件」とかえら…

恋人たち

神保町の洋古書店を一通り回ったあと早稲田穴八幡の青空古本祭へ。たまたま出来心で買ったファーマー「恋人たち」(350円)に恐ろしいサインがあった。

旧字と格闘中

なんで睡眠時間を削ってこんなことをやってるのか自分でも分からない。今日はもうこの辺にして神保町に行こう。