2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

マゾッホ時代のゴシック・カルチャー

醜の美学作者: カールローゼンクランツ,Johann Karl Friedrich Rosenkranz,鈴木芳子出版社/メーカー: 未知谷発売日: 2007/02/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見る くわしい感想をいずれ書くと言いながら放ったらかしにして…

「最後の審判の巨匠」

最後の審判の巨匠 (晶文社ミステリ)作者: レオペルッツ,Leo Perutz,垂野創一郎出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2005/03/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 38回この商品を含むブログ (34件) を見る bk1では弊社では現在お取り扱いができませんとなって…

続報いろいろ

彗星との日々―中井英夫との四年半 (BeeBooks)作者: 本多正一出版社/メーカー: 光村印刷発売日: 1996/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 4日ほど前ここに「翻訳の仕事がどこからか来ないものか」と書いたら本当に依頼が来ました(ビック…

脅迫しない脅迫者の謎

ウォンドルズ・パーヴァの謎 (KAWADE MYSTERY)作者:グラディス ミッチェル河出書房新社Amazon こういう本を読むと「やはり英国ミステリはいいなあ」と思う。なにしろ謎がコテコテに盛られているから。それでいて物語はゆったりと流れ停滞しないから。弁護士…

ゲラがまた来た

こんどのお題は中井英夫。後頭部疑惑のことなど書くわけにもいかないので、いちおうまじめに作品紹介に徹しました。拙文を載っけてやってもいいよという度量の広い出版社が増えてきたのは嬉しいことです。(あえて欲を言えば、翻訳の仕事がどこからか来ない…

ROM

「次の次のROMはドイツミステリ特集になるかもしれない。締め切りは五月末」というメールを編集長から受け取ったので、あわててカール・ハンス・シュトロープルの「青髭夫人」を読み始める。でもこの作品はミステリなのか? 冒頭に警察署長が出てくるからた…

叙述トリック大全、あるいは真相の2/3

騙し絵の館 (創元クライム・クラブ)作者:倉阪 鬼一郎東京創元社Amazon おそらく現時点での倉阪ミステリの最高峰。年末の「このミス」で何位になるか楽しみ。ありとあらゆる叙述トリックが鏤められていて、さながら叙述トリック展覧会みたいだが、それでいて…

怪訳対超訳

アルトー後期集成 1作者:アントナン・アルトー河出書房新社Amazon 酒場でこの本をぱらぱらしていたらアルトー訳エドガー・アラン・ポー「イスラフェル」なるものが出てきた。その凄まじい超訳ぶりにぶっとぶ。日夏耿之介の「イスラフェル」も怪訳だったが、…

某マイナス3号の入力完了

との報が、年齢国籍ともに不明だが美人の奥さんのいるRさんから届く。これで夏コミは2冊新刊がほぼ確定した。 シャーロック・ホームズの栄冠 (論創海外ミステリ)作者:A.A.ミルン論創社Amazon MYSCONと同じ日に推協土曜サロンで北原尚彦氏の談話会があるらし…

Du côté de chez Chez-Nous 2

久しぶりに高田馬場の古本屋街に行ったら名物喫茶店シェヌー2が消えていた。あいやー。経営難に陥ったらしい元祖シェヌーを有志が引き継いでシェヌー2が発足したのはいつだったろうか。もう覚えてないがそんなに昔のことではなかったはずだ。前世紀に消え…