2015-01-01から1年間の記事一覧

見ろ!!本が豆のようだ!!

* もはや旧聞に属してしまいましたが、『聖ペテロの雪』キャンペーン応募ありがとうございました。機会ありましたらまた類似のキャンペーンを版元にお願いしようと思っています。ですから今回惜しくも落選された方も、どうぞ虎視眈々と(?)お待ちください…

クリムゾンatうどん県

何を血迷ったかフリップ御大、我が故郷のうどん県まで来てくださるという。これはぜひお出迎え申し上げねば! ということで行ってまいりました。ちなみにチケットは前日でも楽勝で手に入りました。うどん県ならではの鷹揚さであります。ステージは三台のドラ…

暗躍する秘密結社

秘密結社の手帖 (文春文庫)作者:渋沢 龍彦文藝春秋Amazon 驚異の『マルセル・シュオッブ全集』重版を達成し、Honto年間ランキング七位にランクインさせた某秘密結社の活躍は、読書子のあいだでよく知られているところのものであろう。このたびバベルの図書館…

中井英夫西荻窪の青春展

今日は一日オフにして『中井英夫西荻窪の青春展』に行ってきました。西荻窪駅に降り立つのは何年ぶりでしょうか。でもあまり変わってなさそうなのが頼もしい限りです。ただ古本屋は何件か消滅した模様。この展示はあちこちにばらけているので、まずは図書館…

巨大すぎる豆本

『聖ペテロの雪』キャンペーンのプレゼントはなんとか30部作成し、本日国書刊行会あてに発送しました。いずれ当選者の皆さんのお手元にもとどくと思います。デザインは以前このブログに掲載したものから少し変更してこんな感じになりました。しかし!「これ…

なぜ素直に喜ばない

『マルセル・シュオッブ全集』7位ランク入りおめでとうございます! しかし国書刊行会の中の人は素直には喜んでいないようです。【トップ10入り】hontoネットストア2015年間ランキング、小説・文学TOP10の7位になんと『マルセル・シュオッブ全集』がランク…

大切なお知らせ

* 『聖ペテロの雪』キャンペーンの当選者の方には、そろそろ国書刊行会ツイッターから当選のお知らせメール(DM)が来ている頃かと思いますが、メールを受け取った方は必ず返信してください。でないと最悪の場合、当選が取り消される場合があります。当選は…

抽選完了!

* 『聖ペテロの雪』プレゼントキャンペーンご応募ありがとうございました。当選者の方々には、おって国書刊行会のツイッターよりお知らせが行くはずです。ちなみに私自身は発送作業には一切タッチしませんので、皆さんの本名や住所といった個人情報が私に漏…

御大絶体絶命

とある方のツイートで御大が同人誌の原稿書くのが嫌さについに電話にも出なくなったことを知る。関係者の苦衷は察して余りあるものも、笑いがこみあげてくるのはいかんともしがたい。某誌編集長として厳しく原稿を取り立てた方が今度は取り立てられる側に回…

蒐集と喪失と

12人の蒐集家/ティーショップ (海外文学セレクション)作者:ゾラン・ジヴコヴィッチ東京創元社Amazonこの本はいい。まず訳文がいい。重訳というのは非難されがちだけれど、本書にかぎっては大成功していると思う。というのも、本書の文体のまれに見る清澄さは…

転がる草のように

文フリに来て下さった皆様ありがとうございました。むかし「人魚の嘆き」でお会いした方が来て下さって、とある方(万一迷惑がかかってはいけないので名は伏せます)の消息を尋ねられました。風のうわさによればその人は実は名古屋で凄いマニアックな古書店…

這い寄る新刊

秋の文フリがまた迫ってきました。次の月曜日23日(月祝)です。例によってエディション・プヒプヒも「カ‐7,8」で皆さんをお待ちしています。 今回の新刊はコルヴォ―男爵ことフレデリック・ロルフの小品です。実はただいま大いなる野望を胸に秘めておりまし…

深夜の電話

『聖ペテロの雪』キャンペーン応募がどしどし集まっております。ありがたいかぎりです。しかしまだ応募者数が当選者数を下回っているようですので、今後も奮ってご参加されますよう、よろしくお願いします。ところで大森望さんの『特盛! SF翻訳講座』(現…

やや重要なお知らせ、その他

『聖ペテロの雪』販促キャンペーン、早速続々のご応募ありがとうございます。「好きなキャラ」は生物でも無生物でも、作中に出てくるものなら何でもOKですので、ふるってご応募ください。ところでハッシュタグ「#聖ペテロの雪」の「ペ」をひらがなの「ぺ」で…

Yes, Yes, and Yes

聖ペテロの雪作者:レオ ペルッツ国書刊行会Amazon いよいよ今週末に迫る『聖ペテロの雪』発売。なにとぞよろしくお願いいたします。今回は〈ペルッツ・コレクション〉全四巻完結祝賀ということで、『教皇ヒュアキントス』や『動きの悪魔』の驥尾に付し椀飯振…

蜘蛛の糸元ネタ

今度の文学フリマ新刊はコルヴォ男爵(フレデリック・ロルフ)でいこうと思って最近いろいろ読んでいるところです。その途上で「イエロー・ブック」に載った彼の短篇"About Beata Beatrice and the Mamma of Sampietro"が、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」にそっく…

別れる理由

9/20の日記でヘレン・マクロイの「あなたは誰?」と竹本健治の作品を関連づけた。というのも、このところ竹本を集中的に読んでいるから。そのつながりでビュトールの「時間割」と小島信夫の「別れる理由」にもチラリと目を通した。この二作はどちらも「ウロ…

近況など

* とある伝説的雑誌の終刊号が同人誌として近々出るそうな。楽しみであります。 * 『聖ペテロの雪』のカバーラフを見せてもらいました。ジェファーソン・エアプレインとか、グレイトフル・デッドとか、60年代サンフランシスコを髣髴とさせるサイケデリック…

マクロイ「あなたは誰?」

あなたは誰? (ちくま文庫)作者:ヘレン マクロイ発売日: 2015/09/09メディア: 文庫 こいつは凄いですよ! もしかすると読者を選ぶ作品なのかもしれませんけれど、すくなくとも竹本健治のある種の傾向の作品、たとえばゲーム三部作の愛好家には絶対のお勧めで…

特典付録完成

* 最近は怪奇幻想分野の新刊に特典をつけるのが流行っているようです。その尻馬に乗って、今月沖積舎から出る新刊にも、特典小冊子をつけることにしました。先着50名の予定です。今日やっとゴンズク出して50冊作りあげました。 * * いずれ盛林堂書房さん…

篤志家

例の秘密結社の手帖を見てたら、「篤志家の小野塚力さん」というフレーズに出くわし思わずのけぞる。 マメな男よのうのう……ちなみにガムテープもていねいに貼ってありました。 社印もきちんと押してありました。

後期源一問題

巴里幻想譯詩集国書刊行会Amazon 後期春夫問題よりさらに問題なものに後期源一問題がある。何かというと、初期の矢野目源一作品に心酔したファンが後期作品を読んで激しく頭を抱え、ときには再起不能に陥るという問題である。己の日夏門下への忠誠度が試練に…

後期春夫問題

たそがれの人間 (平凡社ライブラリー)作者:佐藤 春夫平凡社Amazon 世に後期クイーン問題というものがあるように、後期春夫問題というのもまたある。何かというと、初期作品に心酔したファンが後期の作品に接すると、何ともいえずモニョモニョした気持ちにな…

少年皇帝のこと

以前勤めていた職場の同僚に、慶応SF研のOBの方がいらした。二人して高木国寿氏の早すぎる死を嘆きあった記憶があるから、もうよほど昔のことだ。 その方がこんな話をしてくださった。かつて北海道に、クマ牧場にちなんでか、「小熊団」というサークルがあっ…

蘇る魔弾評!

*第三の魔弾 (白水Uブックス)作者: レオ・ペルッツ,前川道介出版社/メーカー: 白水社発売日: 2015/07/08メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る* 昔に書いたレオ・ペルッツ『第三の魔弾』評が、週刊はてなブログ7/13号「君は『霊応ゲーム』を知…

小児十字軍

この前西崎憲さんとお会いする機会があった。西崎さんは締切に追われて大変そうだった。その席で西崎さんはH.H.エーヴェルスのある短篇の話をしてくださった。それを聞きながらなにかひっかかるものがあったのだが、あとからふと気づいた。あれはシュオッ…

宿命の姉妹

ライプニッツ著作集 第II期 第1巻 哲学書簡作者:ゴットフリート・W・ライプニッツ発売日: 2015/05/26メディア: 単行本昨日はM.S.氏*1全集編纂委員会(仮称)の末席をけがし、神保町の片隅で三時間あまり談論風発。そのとき聞いた話なのだが、西荻窪の盛林堂…

全集購入

*マルセル・シュオッブ全集作者: マルセル・シュオッブ,大濱甫,多田智満子,宮下志朗,千葉文夫,大野多加志,尾方邦雄出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2015/06/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る window.twttr = (function(d, s, id) {…

夜毎その後

*夜毎に石の橋の下で作者: レオ・ペルッツ,垂野創一郎出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2012/07/25メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 222回この商品を含むブログ (40件) を見る* その後アマゾンでは、『夜毎に石の橋の下で』の在庫が復活! いろいろ…

最後の一冊まで

*夜毎に石の橋の下で作者: レオ・ペルッツ,垂野創一郎出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2012/07/25メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 222回この商品を含むブログ (40件) を見る* 数日前からアマゾンが『夜毎に石の橋の下で』の新刊を売ってくれなく…