2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

座席リスト公開

* 第九回文学フリマ参加サークルリストが発表されました。わがエディション・プヒプヒ(F-6)は新刊の人間時計小説をひっさげて大田区産業プラザPiOでお待ちしています。 西方猫耳協会さんとROMさんの本も並べる予定です。 まわりを見渡すと雲上回廊 (A-8…

事典の神秘

* それにしても、アイウエオ順あるいはABC順に事項を並べるとはなんと不思議なことだろう。オカルトに疎いわが頭で考えると、これこそが魔術というものではなかろうかとさえ思われる。アルス・コンビナトリア。全き宇宙を現出させるための魔術。 この『日本…

日本幻想作家事典

* これだけの厚さで7600円とは安い。平然と高額本を乱発する国書刊行会から出たとはにわかには信じがたいお買い得価格だ。いま刊行中の久生十蘭全集なんか、この本よりページ数が全然少ないのに9795円もしますよ? ということでさっそく一本を購ったが、こ…

いきなりこのお方が

* * 大きな本屋に行く時間がないので、ウェブで公開されている索引だけちらと見てみました。 「本編人名」*1の最初から3番目の名を見て驚愕。いきなりこれか! もと雀の人が暗躍したのだろうか。とにかく何が何でも買わなければ。 しかしこの名がさる作家…

中井英夫を読みつくしたあとは

* * すべからくブルーノ・シュルツを読むべし。(もちろん、まだ創元版中井全集を読破していない人はそちらが優先だろうけれども) 七月、父は決まって湯治場に出かけていき、私と母と兄とは暑熱に白いめくるめく夏の日々のなかに置き去られた。光に放心し…

植草甚一といえば

* 思い出したのは「ドノゴ・トンカ」という雑誌。といっても岩佐東一郎や城左門のあれではなく、バリバリの新刊です。編集が扉野良人、郡淳一郎両氏、そしてアートディレクションが羽良多平吉氏という凄い面子で、2009年中に創刊号が出るという噂です。 創…

植草甚一の魅力とは

ぼくは散歩と雑学がすき作者:植草 甚一晶文社Amazon 久しぶりに本屋に行くと植草甚一の代表作が復刊されていた。少し前にはスクラップ・ブックが(月報をも含めて!)全冊覆刻されたし、没後数十年を経ても植草人気はまだまだ衰えていないことを物語っている…