2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

桜庭ほんぽっ!の怪いろいろ

*本のおかわりもう一冊 (桜庭一樹読書日記)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/09/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (16件) を見る* 数日前から開催されていると言われる桜庭ほんぽっ!に行ってきた(紀伊国屋のほう) 。クリ…

音叉小説

飛行士と東京の雨の森作者:西崎 憲筑摩書房Amazon 雨の日にしか読んではならぬ本だそうだ。晴れた日にページを繰ると、名状しがたい災厄が起こるという。幸いにもここ数日の天気の崩れのおかげで、ようやく手にとれるようになった。巻頭は詩的な「理想的な月…

Nという町で

C線でちょっと郊外に出たところに、Nという町がある。この町からは真偽不明の不思議な噂がいろいろと漏れ伝わってくる。獰猛な猫が人を襲うとか、道のまんなかに象が浮くとか、ラーメンにパイナップルを入れて食べるとか、行列の絶えぬ洋食店があるが、どん…

【幻文名状しがたいコーナー】

おかげさまで『夜毎に石の橋の下で』はまずまず好評の模様。読んでくださったみなさま、どうもありがとうございます。ところで丸善本店(丸の内OAZO店)にレオ・ペルッツコーナーができているのを今日発見! SFの下あたりの棚にちゃんと「レオ・ペルッツ」と…

終末状況

不可能楽園 〈蒼色館〉 (講談社ノベルス)作者:倉阪 鬼一郎講談社Amazon 読んだ。そしていつものことながら完膚なきまでに打ちのめされた! 途中まで、冒頭で葬式が行われた人物が実は生きていてそいつが首謀者!とか考えていた。しかしそもそもクラニー作品…