グラン・ギニョール

ひたむきな三島由紀夫(2)

幻想小説とは何か: 三島由紀夫怪異小品集 (906;906) (平凡社ライブラリー)作者:由紀夫, 三島平凡社Amazon ……『幻想小説とは何か』の東さんによる解説を読んだら、本来は評論の部が巻頭に来るはずが、版元のアドバイスで今の形になったという。小説篇か戯曲篇…

グランギニョラー岸田國士

黄金の街での秘密結社の集会の後ほどなく、どういう経路でかは分からないが、会の様子が漏れたらしい。店に偵察に赴いた方があったと聞いた。あの高楼からはアレフさながら、パノプティコンさながら、あらゆる場所を見通せるのか。恐ろしいことだ。 とまれや…

死の舞踏

ロルドの恐怖劇場 (ちくま文庫)作者:ロルド,アンドレ・ド筑摩書房Amazon ページを開くといきなり怪しい病院に一人きりにされる少女。およそ半世紀も前に楳図かずおや古賀新一が描いたところの妖怪病院のノリで快調に(怪調に?)はじまる。中世期の「死の舞…

モーリス・ルヴェルのコミック化

Grand-Guignol: The French Theatre of Horror (Uep - Exeter Performance Studies)作者:Hand, Richard J.,Wilson, MichaelUniversity of Exeter PressAmazon この前本屋に行ったら創元推理文庫の『夜鳥』が四版か五版になっていた。順調に版を重ねているよ…