2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

暗号とうとう解けた(非回文)

【『神の聖なる天使たち』 暗号解読キャンペーン】 本書にエノク文字で綴られた英文メッセージが暗号化されて埋め込まれています。ぜひ解読に挑戦して、ご応募ください! 正解者の中から抽選で21名の方にプレゼント。詳しくはこちらで。https://t.co/fM558gj…

Three is the perfect pair

神の聖なる天使たち −−ジョン・ディーの精霊召喚一五八一〜一六〇七作者:横山 茂雄研究社Amazon 中井英夫が一九八五年に発表した『月蝕領崩壊』は、がんに侵された〈自らの分身〉Bを看病するA(著者自身)の日記である。そのまえがきにこうある。「どことも…

大積読者

ボルヘス,オラル (叢書アンデスの風)作者:ホルヘ・ルイス ボルヘス書肆風の薔薇Amazon 大読書家ボルヘスは同時に大積読家でもあった。しかも、「いつかは読む」という口実さえない純粋積読者だった。ウソじゃないよ。七九歳のときの講演録『ボルヘス・オラル…

イザベラ色

いま翻訳しているのはプラハを舞台とした変人小説。主要登場人物の過半が爺婆という後期高齢者小説でもある。これを訳しているとisabellfarbigという形容詞が出てきた。これは色の名で、直訳すれば「イザベラ色」。淡黄色あるいは灰黄色のことで、馬の色の形…

怪念波受信

「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか (ちくま新書)作者:浅羽 通明筑摩書房Amazon 近所の本屋で本を見てると、わが灰色の脳細胞が怪しい念波を受信した。「買うのです……今日は土曜です……お兄様の本を買うのです……ただいまアマゾンで500位です……お兄様…

濁点と半濁点

ツイッターを見ていると、「やぱい」とか「ばくってる」とか「べガーナロスト」とか「白昼のスカイスクレエバア」とか、濁点と半濁点とを混同した表記がたまに目につく。スマホでの文字入力手続きが、濁点と半濁点とを混同させやすいようになっているのかも…

アヒルの影ありて

まごまごしているうちにブラックスワンのキャンペーンは終わってしまった模様。残念。それにしてもアフラックといえばアヒルのはずなのになぜブラックスワンなのだろう。中井英夫が何かのエッセイで、 わが面にすこしアヒルの影ありて呑気すぎたる子を魅する…