最近のランボー訳の中で出色のものは二〇一〇年に河出文庫から出た鈴木創士氏の『ランボー全詩集』であると思う。とりわけ『ある地獄の季節』『イリュミナシオン』の二詩集に関しては。 「酔いどれ船」はそれらより前、まだ十七歳のときに書かれたものだ。鈴…
昨日の日記ではニコの名を引き合いに出したが、日本でニコといえば何はともあれ堀口大学であろう。このあだ名はコクトーがつけたという説もある。堀口の翻訳書から無理やり一冊選ぶとするなら、たぶん『酔ひどれ船』(伸展社 昭和11年)になると思う。次点は…
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