2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

上げ底のヨナス・リー

ヤフオクに出品されているディスプレイ用洋書を見るのが楽しい。もともと本の背表紙を読んでるだけでハッピーになる性格ではあるのだが、ニ十冊千円程度の束の中に貴重な本が混じっているとますます嬉しくなる。 もっとも同好の士は多いとみえて、そんな束は…

尻の火は消えず

12日に文庫解説を送稿し、14日に雑誌小特集のゲラを戻したので、あとは短篇をひとつ訳せば今月の締め切りはオールクリアである。それが終われば夏の終わりまでに長篇をひとつ訳して、漠然としたプランを固めて、それからもうひとつ別の訳書の注と解説がある…

八十歳からの外国語

「ことばのたび社」というところがチェコ語の講座を始めたらしい。価格も手ごろだ。ちょっと心が動くではないか。だが己の記憶力にいまひとつ自信が持てずなかなか踏み切れない。 そういうとき思い出すのはボルヘスである。ボルヘスが日本語を習い始めたのは…