2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

転校した友人

*文学ムック たべるのがおそい vol.2作者: 金原瑞人,石川美南,宮内悠介,円城塔,やくしまるえつこ,西崎憲,穂村弘,大前粟生,津村記久子,森見登美彦,四元康祐,今橋愛,岡野大嗣,瀬戸夏子,吉野裕之,倉本さおり,中野善夫,ヤンヴァイス,アンナカヴァン,阿部賢一出…

まだある、まだある

昨日と今日は古書会館で洋書まつりがあった。いつぞやの日記で記した、加齢とともに本買いが加速する人たちが一堂に集まってわれがちに段ボール箱に何箱も、という感じで本を買っていっている。恐ろしい。恐ろしすぎる眺めではないか。昨日六十冊近く買った…

乗っ取られた作者

* このところこの日記の更新頻度が高いので不審に思われている方もおられるかもしれない。ふおふおふお。実はとある難物の翻訳が終わったところなのです。正確にいえばあと200枚分くらい残っているが、まあ最難関は突破したとみてよい。没にならないかぎり…

田舎から都会に

ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)作者:レイモンド・チャンドラー早川書房Amazon 今日はハイデガーを読みながらチャンドラーのことを考えていた。もともと「存在とは何か」より「誰が犯人か」を考えることに向いているミステリ脳なので仕…

ホムワトスン問題

まるで天使のような (創元推理文庫)作者:マーガレット・ミラー東京創元社Amazon まだハイデガーを読んでいるが、今回の話はどうハイデガーに関係するのかまったく不明。それというのもハイデガーの本は読んでいると様々な思考を誘発されるのだ。そう書くと何…

語源を遡る人

芸術作品の根源 (平凡社ライブラリー)作者:マルティン ハイデッガー平凡社Amazon またもやハイデガーと関連あるようなないような話。言葉は日々生まれる。たとえば「真逆(まぎゃく)」という言葉。三省堂国語辞典第七版(2014年1月発行)にちゃんと載ってい…

老いてますます本を買うこと

ちょっとしたきっかけがあってハイデガーに凝るようになり、木田元やスタイナーの解説書を手始めに、本人が書いた本もわからぬながらパラパラめくっている。わからないといっても、いい新訳が出ているおかげもあって、昔よりはわかる(ような気がする)。か…