いろいろ４

泡坂妻夫

泡坂妻夫マジックの世界作者: 泡坂妻夫出版社/メーカー: 東京堂出版発売日: 2006/12/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見るミステリのネタバレとネタばらしの違いに関する私見。ミステリだとそれこそネタバレになりかねず剣呑なので奇術を…

2007-01-30

いろいろ３

中井英夫

サーカス―起源・発展・展望作者:エヴゲニィクズネツォフありな書房Amazon 小宮山書店の三冊500円ショップで中井猛之進『東亜植物』という本を拾ったよ。一読文章のうまさにビックリ。中井英夫の文才については従来母の血のみが語られてきたが、ちと片手落ち…

2007-01-29

いろいろ２

ケセン語の世界作者:山浦玄嗣明治書院Amazon 一年ちょっと前に話題にしたケセン語のハンディな入門書が出た。版元の内容紹介はこちら。ケセン文字の解説はおろか、なんと練習問題までついているという。ううんどうしよう・・・引き帰すなら今しかないが・・…

2007-01-28

いろいろ

倉阪鬼一郎

ひょんなことからトーマス・オーウェンについて書くことになった。オーウェンといえば戦前から戦中にかけてのベルギー探偵小説黄金時代と切って切り離すことができない。ちょうどわれらの倉阪鬼一郎氏が折からのミステリブームに乗ってデビューしたように、…

2007-01-21

ガントレットやあい

内田百閒

オルガンの文化史 (復刊選書)作者:赤井励青弓社Amazon 内田百閒の愛読者ならばきっと、「エドワード、ガントレット、エドワード、ガントレット、ガントレットやあい」と悪童どもの囃したてる声が耳のどこかに残っていることだろう。ところがこのガントレッ…

2007-01-15

もういないルドルフ２世

高山宏ルドルフ二世

ボディ・クリティシズム―啓蒙時代のアートと医学における見えざるもののイメージ化作者:バーバラ・M. スタフォード国書刊行会Amazon 「ボディ・クリティシズム」はただいま第四章を読み中。ここらへんに至って、ようやく著者の言わんとするところが朧ろに見…

2007-01-14

大家にのみ許されたワザ

マリオ・プラーツ

ローマ百景〈2〉―建築と美術と文学と作者:マリオプラーツありな書房Amazon ありな書房はマリオ・プラーツの「ローマ百景」という本を1999年に出した。そして今回、同著者の「ローマ百景Ⅱ」が出た。「ははあ続編が出たのだな」と、誰しも思うことだろう。百…

2007-01-11

業務連絡

「幻影城の時代」の版元在庫がゼロになりました。よってエディション・プヒプヒによる通販はひとまずお休みです。ｂｋ１で近いうちに取扱が開始されますので、今後の通販はそちらをご利用ください。

2007-01-11

脳髄はものを考えるところか？

高山宏黒死館ドグラ・マグラ

ボディ・クリティシズム―啓蒙時代のアートと医学における見えざるもののイメージ化作者: バーバラ・M.スタフォード,Barbara Maria Stafford,高山宏出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2006/12/01メディア: 単行本購入: 1人クリック: 12回この商品を含むブ…

2007-01-07

身体による批評

高山宏黒死館

ボディ・クリティシズム―啓蒙時代のアートと医学における見えざるもののイメージ化作者:バーバラ・M. スタフォード国書刊行会Amazon 「黒死館殺人事件」一巻を覆いつくすメタファの大密林の肝をなすものといえば、一に身体、二に視覚、つまり眼科をメインと…

2007-01-06

ステンボック伯爵の単行本未収録短編

Durtroから近く出るステンボック伯爵の短編に、ファウストのCDがおまけについてくるらしい。ファウストといえば、2ndアルバム「So far」とかスラップ・ハッピーとの共演がいまや伝説となっている、あのジャーマン・ロック・グループのファウストなのだろうか…

2007-01-06

独語圏図解戦前推理小説書誌

クラシックミステリミステリ雑談

以前小林晋さんに教えていただいた、Mirko Schädel のIllustrierte Bibliographie der Kriminalliteratur im deutschen Sprachraum von 1796 bis 1945がついに到着した（送料をけちって船便で送ってもらったのだ）。タイトルに「1796年から1945年まで」とあ…

2007-01-05