ペルッツ

川野芽生選書フェア

紀伊国屋書店で開催中の「『月面文字翻刻一例』刊行記念川野芽生選書フェア」、その中の一冊に『夜毎に石の橋の下で』を選んでいただきました。川野芽生さん、ありがとうございます。もう十年も前に出した本ですが、こんなふうに若い世代にも受け入れられて…

Webちくまに「ペルッツの世界」が

百合のことはひとまずおいといてたまには宣伝を。先日雑誌「ちくま」に掲載された「ペルッツの世界」がWebちくまでも公開されました。よろしければ読んでいただければと思います。ツイッターとか読書メーターとかを見る限りでは『テュルリュパン』はなかなか…

『ちくま』と『本の雑誌』

筑摩書房のPR誌『ちくま』5月号に「ペルッツの世界」を寄稿しました。この雑誌はヒグチユウコさんの絵がすばらしく、失礼な言い方になるかもしれませんが、この表紙絵は印刷も含めてPR誌にはもったいないくらいのクオリティです。ヒグチさんは表紙裏のマン…

共感性

テュルリュパン ――ある運命の話 (ちくま文庫)作者:レオ・ペルッツ筑摩書房Amazon 『テュルリュパン』を読んでくださった方の感想がツィッターにぽつぽつ現われてきました。ありがたく読んでいます。今までのところいちばん「うんうんそうだよね」と思ったの…

『テュルリュパン』販売開始

テュルリュパン ――ある運命の話 (ちくま文庫)作者:レオ・ペルッツ筑摩書房Amazon レオ・ペルッツ『テュルリュパン』がアマゾンで販売開始になりました。丸善・ジュンク堂でも、たとえば都内なら丸の内本店・日本橋店・池袋本店に在庫があるようです。皆様な…

『テュルリュパン』来週発売

ツイッターの世界ではバズったら(というのはつまりアクセス数が増えたら)宣伝してもいい、という不文律があるようです。当ブログは一向にバズらないけれど宣伝はします。ということで来週あたりに久方ぶりのレオ・ペルッツ新刊『テュルリュパン ある運命の…

読ホリディ

都筑道夫の読ホリデイ 上巻作者:都筑 道夫フリースタイルAmazon いま書いているペルッツ新企画のあとがきで『都筑道夫の読ホリデイ』を参照する必要が出てきて手にとったのが運の尽き、その面白さに引きずりこまれてたちまち上下巻を読破、あとがきは一向に…

ペルッツ新企画

レオ・ペルッツの新企画を準備中。来春にはお目にかけられるはず。— 藤原編集室 (@fujiwara_ed) 2021年11月2日 そうなんです。ペルッツ新企画が水面下で着々と進行してるのですよ。十月三十日の日記で書いた「ものすごい掘り出し物」とは、実はこの新企画に…

在庫大復活! / アンチクリストの誕生

アンチクリストの誕生 (ちくま文庫)作者:ペルッツ,レオ筑摩書房Amazon 『記憶の図書館: ボルヘス対話集成』のアマゾン在庫が大復活いたしました。皆様こぞってご注文ください。「国書の新刊はしょっちゅう順位三桁になっている」(版元談)そうなので、この…

初の快挙

本の雑誌429号2019年3月号作者: 本の雑誌編集部出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 2019/02/13メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る本の雑誌3月号を見てビックリ。小財満氏が「どこに転がっていくの、林檎ちゃん」を評してくださっ…

読売にも書評

読売新聞日曜版に『アンチクリストの誕生』の書評が載るという噂を聞きつけ、朝一番で買いに走りました。評者はなんと荒蝦夷代表の土方正志氏! なんという光栄なことでしょう。「荒蝦夷(あらえみし)」といえば、みちのく怪談の埋もれた名作を続々発掘する…

おそるべき池澤効果

アンチクリストの誕生 (ちくま文庫)作者:ペルッツ,レオ筑摩書房Amazon ツイッター情報によると、先日の神保町ブックフェスティバルでは、本の雑誌社のブースで池澤春菜さんが売り子をされていたそうだ。全然気づかなかった! なにしろああいう場所では本しか…

問題の口絵

*アンチクリストの誕生 (ちくま文庫)作者: レオペルッツ,垂野創一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2017/10/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見る* おかげさまで『アンチクリストの誕生』はどうやら好評のようです。 そこで謝恩というわけでもな…

届いた〜文庫は〜

アンチクリストの誕生 (ちくま文庫)作者:ペルッツ,レオ筑摩書房Amazon し〜ろ〜い〜縁取りが〜 ありまし〜た〜。ということで、『アンチクリストの誕生』の見本を先週受け取りました。全面漆黒のアンナ・カヴァン『氷』にさえ白い縁をつけてしまうというちく…

シュレーディンガーの辞書

今度出る『アンチクリストの誕生』には、すでに前川道介氏による既訳のある「月は笑う」が入っています。でもこれは単にいきがかり上そうなっただけで、既訳に不満があるとかそういうことではまったくありません。その点はくれぐれも誤解なきようお願いしま…

どうしてこうなった

* 発売を目前に控え、『アンチクリストの誕生』の校正も佳境に突入しております。おお、なぜかゲラ中に「どうしてこうなった」というフレーズが。 * * この出典はあえて言いますまい。知ってる人も周りに吹聴しないでくださいね。でも、漏れ聞く噂による…

ペルッツ再び

* 『マルセル・シュオッブ全集』など数多くの本の美麗装丁で知られる柳川貴代氏が、「本迷宮――本を巡る不思議な物語」展 の紹介ツイートをされておられます。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = windo…

大切なお知らせ

* 『聖ペテロの雪』キャンペーンの当選者の方には、そろそろ国書刊行会ツイッターから当選のお知らせメール(DM)が来ている頃かと思いますが、メールを受け取った方は必ず返信してください。でないと最悪の場合、当選が取り消される場合があります。当選は…

深夜の電話

『聖ペテロの雪』キャンペーン応募がどしどし集まっております。ありがたいかぎりです。しかしまだ応募者数が当選者数を下回っているようですので、今後も奮ってご参加されますよう、よろしくお願いします。ところで大森望さんの『特盛! SF翻訳講座』(現…

Yes, Yes, and Yes

聖ペテロの雪作者:レオ ペルッツ国書刊行会Amazon いよいよ今週末に迫る『聖ペテロの雪』発売。なにとぞよろしくお願いいたします。今回は〈ペルッツ・コレクション〉全四巻完結祝賀ということで、『教皇ヒュアキントス』や『動きの悪魔』の驥尾に付し椀飯振…

蘇る魔弾評!

*第三の魔弾 (白水Uブックス)作者: レオ・ペルッツ,前川道介出版社/メーカー: 白水社発売日: 2015/07/08メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る* 昔に書いたレオ・ペルッツ『第三の魔弾』評が、週刊はてなブログ7/13号「君は『霊応ゲーム』を知…

夜毎その後

*夜毎に石の橋の下で作者: レオ・ペルッツ,垂野創一郎出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2012/07/25メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 222回この商品を含むブログ (40件) を見る* その後アマゾンでは、『夜毎に石の橋の下で』の在庫が復活! いろいろ…

最後の一冊まで

*夜毎に石の橋の下で作者: レオ・ペルッツ,垂野創一郎出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2012/07/25メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 222回この商品を含むブログ (40件) を見る* 数日前からアマゾンが『夜毎に石の橋の下で』の新刊を売ってくれなく…

インガオホー

となりの801ちゃん+3 (Nextcomics)作者:小島 アジコ発売日: 2014/11/28メディア: コミック 「となりの801ちゃん」の最新刊を読んでいたらこんなコマがあった。 おお、ブルータスおまえもか! 知っている人には説明する必要もないけれど「マッポー」「慈悲…

それなりの理由

* 紀伊国屋新宿南店で『ボリバル侯爵』のPOPに遭遇。自分の訳書のPOPなんてはじめて見たよ。ありがとう、ありがとう新宿南店の中の人! ところで「ナッサウ年鑑」という年鑑がナッサウ考古学・歴史研究協会というところから刊行されていて、その1991年度版…

さまよえるユダヤ人

*ボリバル侯爵作者: レオ・ペルッツ,垂野創一郎出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2013/11/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (14件) を見る* いわゆる「さまよえるユダヤ人」は、「サラゴサ手稿」「放浪者メルモス」「緑の顔」「悪魔の霊液」など…

一ページごとに闇を

ボリバル侯爵作者:レオ・ペルッツ発売日: 2013/11/22メディア: 単行本ついに販売が開始してしまった『ボリバル侯爵』。主な書店にはすでに並んでいるようだ(たとえば丸善&ジュンク堂の場合はこんな感じ)。ここまで来るともはや「一冊でも多く売れてくれ」…

The Shunned Shop

* 神保町の一角に店を構える某古書店は、訪れるものに災厄をもたらすことで有名なのだそうだ。ある方が昨日ツィッターでそう書いていらした。本を見ているとどこからともなく一対の手が現れて、その本を攫っていったという話もある。都心の一等地ゆえ再開発…

冬の祭典告知

* * 明日はいよいよ冬の祭典一日目。当方スペースは東オ-03です。 残念ですが今回は新刊は一回休みです。既刊のうち持っていく予定のものは以下のとおりです。 * 作者 タイトル 値段 レオ・ペルッツ 主よ、われを憐れみたまえ 500 レオ・ペルッツ ボタン…

文学フリマで売るもの一覧

* いよいよ明日に迫る文フリ。二階のオ13、14のブースでお待ちしています。よろしくお願いします。 新刊はおかげさまでなんとか完成の見込みがたちました。今回は山羊が食いすぎて腹をこわすほど作る予定なので、まず売り切れることはないでしょう。 * 新…