2006-01-01から1年間の記事一覧

赤朽葉家発売!

赤朽葉家の伝説作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/12/28メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 148回この商品を含むブログ (506件) を見る『赤朽葉家の伝説』のサインを整理番号1番でゲットするため、夜行バスで出てきて、シャッターが…

『ボ○ヘ○推理小説書評集』

えーとそれから、『幻影城の時代』発刊記念として、幻のコピー本『ボ○ヘ○推理小説書評集』も限定復刊する予定です。こちらはコミケ会場にて、『幻影城の時代』と関係なくお買い求めいただけます。値段はえーと500円くらい? 高すぎるか……

「幻影城の時代」完成。

ということで、噂のリバーシブル本がいよいよ発刊間近。 取扱書店などはここを見ていただくとして、30日のコミケでも売ります。(西と11「エディション・プヒプヒ」)。コミケで買っていただいた方には、コミケでしか手に入らない小冊子「『幻影城の時代』…

殿下頌

赤江瀑名作選 (学研M文庫―幻妖の匣)作者: 赤江瀑,東雅夫出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2006/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (11件) を見る 倉阪鬼一郎論ならなんとか書けるだろう。石堂藍論も(異次元に飛ぶことを恐れ…

アララテ再説 

アララテのアプルビイ (KAWADE MYSTERY)作者:マイクル・イネス河出書房新社Amazon 「アララテのアプルビイ」を一読して、どうもこれに似たものを過去にも読んだことがあるなあ……と何かひっかかっているような気持ちだったが、今日ようやくその正体がはっきり…

「豪奢な性の人工楽園」

中村真一郎手帖〈1〉水声社Amazon 「中村真一郎の会」編纂による「中村真一郎手帖」を一読した。思えばこの人の新刊を追っかけなくなって随分になるような気がする。「〜手帖」巻末の著作目録でチェックしてみると、1992年の「文学としての評伝」までは七割…

アメリカに行きたくなる

今週のうぐぅアニメは舞踏会の巻。往年の「プリズナーNo.6」みたいに謎また謎の展開で面白い。適当なファストフード店、たとえばサイゼリヤに入って299円のオムレツを頼むと、目の前にどんとHEINZのケチャップ瓶が置かれる。それを見ると無性にアメリカに行…

「鬼仙」

鬼仙作者: 南條竹則出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (12件) を見る 知らぬ間になんでふ師の新刊が出ていた。この人の本は神出鬼没にあらわれるのでまことに油断がならない。まあそれが本の内容と合ってい…

おすすめ2ちゃんねるの恐怖

おや懐かしい本が再刊されているではありませんか。「絶対」の探求 (岩波文庫)作者:バルザック岩波書店Amazon バルザックはそんなに読んでないけどこれが一番好きだ(次点は「幻滅」かな? 「セラフィータ」は途中で投げた)。錬金術に憑かれて全生涯と全財…

難解至極

アララテのアプルビイ (KAWADE MYSTERY)作者:マイクル・イネス河出書房新社Amazon 日本で言えば殊能将之、フランスで言えばピエール・ヴェリ、ドイツで言えばH.C.アルトマン。しかし彼らの誰よりもぶっとんでいる。とにかく理解を激しく超える本なのは確かだ…

名盤と駄盤

錬金術(紙ジャケット仕様)アーティスト: サード・イアー・バンド出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン発売日: 2003/12/17メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見るサード・イアー・バンドを半日流し放しにして翻訳。Alchemy―Elem…

運命論者メイド

運命論者ジャックとその主人作者: ドニディドロ,Denis Diderot,王寺賢太,田口卓臣出版社/メーカー: 白水社発売日: 2006/12メディア: 単行本 クリック: 26回この商品を含むブログ (32件) を見る 下男が主人にほとんどタメ口を利いてるのが清新だ。ディドロ特…

あうー→うぐぅ

某アニメの話。 あうーの人の部屋は空になっていた。どこかに行ったらしい。前回見なかったのでどこに行ったのかは分からないが、あまり深く考えずにおこうと思う。 代わりにうぐぅの人が泊まりにくる。家に電話をかけても両親は旅行中だという。このアニメ…

いろいろな本が来る(ドイツ編)

ああまた明日は(以下同文) * 「このミス」を買ってきた。誌面のどこにもアムネジアの5文字がないことにあぜーん。個人的には某オススメTOP3より驚いた。頼みの綱の千街氏さえ一言半句も触れていないではないか。ああこんなことなら、弊ブログでもっと熱…

いろいろな本が来る(フランス編)

福永武彦が何かの文章で、「蠅の目玉くらいの活字で組まれたプレイヤッド版の注釈」のことを書いていた。拙豚もこのたび、その蠅の目玉にすがりたい気持ちになって上の本を注文したのだった。 しかし残念ながら、この本の注釈はそれほど充実していなかった。…

「某」創刊号の表紙とイラストを入稿。下の画像は裏表紙。 * 色校に六か所も直しが入った。あうー。春が来て、ずっと春だったらいいのに……

いろいろ本が来る(予告編)

ああまた(以下同様)。今回はたいそう悲惨な話になりそうなので見ないでおこう。来週はまたノホホンとした世界に戻っていることを激しく望む。 * いよいよ出る「某」創刊号の表紙案。「某」のメンバーで意見のある人はメールください。ただし表紙は明日入稿…

完結編その他

フランス編は結局来なかったが、探偵編が別の方から来た。そこでせっかくだから毒食わば皿までで拙豚が完結編を書きました。第一の城と第二の城にまつわる話です。「実は〇〇の城があったのです!」というオチにしようと思ったけどうまくいかなかった、って…

悲しいことばかり

ああまた以下同文。なんか見るのがつらくなってきた。ということで予定ページ数は300ページを遥かに突破した。印刷費は当初予算の180%にふくらみ、しかも目下のところ調達の目処は立っていない。いよいよとなったら台湾に逃げることにしよう*1。某モルトウ…

風の裏側

うぐぅアニメの超展開に腰を抜かす。こ、このあんまりな悲劇の告知はお昼のメロドラマみたいやん。ほらたとえばお医者さんからいきなり「あなたの恋人は白血病です」と言われて愕然とする色男とか。 このままアルジャーノン的なエンディングに突入したら非常…

まことるーと?

ああまた「うぐ(以下同文)。巷の噂では「まことるーと」とやらに入ったらしいのだが、ゲームをやらない私には何がなんやら。 * 冬コミ同人誌は予定原稿がどんどん膨らみ250ページは余裕で突破、ことによると300ページに達しそうな勢い。いいのかこれで。…

アルゼンチンの人は勤勉だ

正月までに来ればいいなあと言っていた本がもう来た! 疑ってすまなかった。アルゼンチンの人は私の十倍は勤勉だった。なにしろこんな1680ページもある本をつくりあげるくらいだから。 このぶっとい本は、1931年から1989年に至るビオイの日記二万ページから…

赤い支那服の秘密

昨晩はもと薔薇十字社社主の内藤三津子さんにインタビューをさせていただいた。六尺豊かな大男の葬儀で踊る女たちのはなし、わが子をタツオと名付けて叱る父親のはなし、レストランのメニューを前に途方にくれる男のはなし、粉を吹いた白面の代理人のはなし…

ジャワのフジヤマ

ああまた「うぐぅ」の日が来てしまった。一週間たつのが何と早いことよ。翻訳は二篇目を終わらせた(つもり)。明日から三つ目のにとりかかる(予定)。この三つ目の短編はどんなのか簡単に言うと、ゲイシャのコスチュームを着て仮装舞踏会に行ったドイツ女…

文学フリマ

レム追悼本は35冊売れました。意外な方も買いに来てくださり感謝感激。残部20部ほどは、非合法出版ゆえですぺらで人目を忍びつつ販売中。――文学フリマの収益は11/10のコメントで話題のドイツミステリ書誌を買ったら一瞬で消えました。よ、よく観察してる人が…

最近のいろいろ

「あうー」「うぐぅ」「ねむいよー」と毎週毎週言ってる某アニメを必ず見るようになってしまった。いいのかこれで。たぶんよくない。一篇目を送付後、商業出版翻訳短篇の二篇目に鋭意とりかかり中。し〜か〜し〜、 1.黒人が悪者 2.癲癇病者が発作時に犯…

お知らせいろいろ

11月12日の日曜日に、文学フリマに出店します(11:00-16:00)。サークル名「エディション・プヒプヒ」。新刊は残念ながら出ませんが、既刊はひととおり取り揃えて持っていくつもりです。12月30日土曜日にコミケに出店します(西と11b)。サークル名は同じ。…

ビオイ×ボルヘス

一時期沈滞していたボルヘス関係出版だが、先月末久しぶりにワクワクする本が出たよ。Borges作者:Bioy Casares, AdolfoDestinoAmazonこれはどんな本かというと――ここに紹介文がある。しかしスペイン語はもうすっかり忘れてしまったので、何が書いてあるのか…

○〇その他

最近の注目本など:地上の迷宮と心の楽園 (コメニウス・セレクション)作者: J.A.コメニウス,相馬伸一,Jan Amos Comenius,藤田輝夫出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2006/09メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る快挙の翻訳出版。…

室淳介氏蔵書

久しぶりに早稲田進省堂に寄ったらフランスの仮綴本が無慮数百冊も積んであった。例によって値付けは放棄されていて、どれでも一冊五百円。店主によればK.M氏(かなり前に物故された元早稲田大学教授)のお宅から出た本ということだが、何冊も「個人研究費…