将来自分も「奇想天外の本棚」を企画するようになったときのために(妄想)、何かの参考になるかと読んでみた。作者のバウチャーは1911生まれで、この『偽聖者』は1940年の出版だから、バウチャーが二十歳代で書いた小説になる。なるほど作家やら警部補やら…
横溝は乱歩から「本陣殺人事件を評す」を受け取って、「短刀を送りつけられたような気がしたね」と語ったという。横溝はこの手紙に「よくもオレより先に本格探偵小説を書いてくれたな」という乱歩の嫉妬あるいは敵愾心を感じ、それで短刀うんぬんと感じた、…
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