2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧
*図書館 愛書家の楽園作者: アルベルト・マングェル,野中邦子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2008/09/29メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 27回この商品を含むブログ (45件) を見る* 人間時計小説、いちおうおしまいまで訳したが、落ちが意味不明。主…
*怪談人間時計 (QJマンガ選書)作者: 徳南晴一郎出版社/メーカー: 太田出版発売日: 1996/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (17件) を見る* 文学フリマの結果通知が来た。今回は抽選なしで、応募者は全員出店できるようだ。 …
*二つの時計の謎 アジア本格リーグ2作者: チャッタワーラック出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/09/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る* 「だが、私の記憶ではあの家の娘は大女だぞ」 「はい、使用人からの聞き取り調…
訳者解説によれば『ゼーノの苦悶』の原題を直訳すると「ゼーノの意識」となるそうだ。なるほどこれなら分らぬでもない。「ゼーノの苦悶」という邦題の落ち着きの悪さは――たとえば『ドグラマグラ』が外国語に翻訳されて『呉一郎の苦悶』と題されたらどうだろ…
トリエステの謝肉祭 (CLASSICI MODERNI)作者:イタロ ズヴェーヴォ白水社Amazon 本のタイトルは時として人を誤解させる。たとえば、まだ文庫というと時代の重みに耐えた古典を収めるものというイメージが強く、岩波文庫が★ひとつ50円だったころ、本屋に並ぶ『…
*バレエ・メカニック (想像力の文学)作者: 津原泰水出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 64回この商品を含むブログ (44件) を見る* あの「未来の文学」さえも、しょせんは豪奢な追悼にすぎない。SFマガジン197…
「片影」を辞書で引くと「建物の影」とあります。といっても、あああロブ=グリエかあと納得してしまうのは即断というもので、まずは目次を見てみましょう。 ・「水晶散歩」(長編小説、連載) kao(堀内薫) ・「水晶散歩」世界の紹介 小野塚力 ・「反現実の影…
*文学における超自然の恐怖作者: 大瀧啓裕,H.P.ラヴクラフト出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2009/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 562回この商品を含むブログ (16件) を見る* かつてわが稚き頃、『怪奇小説傑作集 3 (創元推理文庫 501-3)』と…
文学における超自然の恐怖作者:大瀧 啓裕学研プラスAmazon 「人類の最も古く最も強烈な感情は恐怖であり、恐怖のなかで最も古く最も強烈なものは未知なるものの恐怖である」――「文学における超自然の恐怖」冒頭の有名な一節だが、こういう物言いはどんなもの…
わがエディション・プヒプヒもそろそろ冬の祭典の支度をせねばならない季節となった。幸いにも今週末から大型連休がはじまるので、この期間に助走だけでも済ましておきたいものだと思う。それにはまずは翻訳対象を選ばねばならないが、これにはいくつか縛り…
今ふとROMのサイトを覗いたら、なんとROM叢書の次回配本は『エルクマン−シャトリアン怪奇幻想短編集』だというではないですか(2009年末刊行予定)。これは楽しみだ! サイトによれば2009年末刊行予定ということですが、発行元は某社ではありませんの…
*三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 (講談社ノベルス)作者: 倉阪鬼一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/09/08メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 104回この商品を含むブログ (33件) を見る* ついに読了。昨日、一昨日と得々とここに書いてきた推理(?…
三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 (講談社ノベルス)作者:倉阪 鬼一郎講談社Amazon なお読書中。いま五人目の犠牲者が登場したところ。犯行現場に規則的に並ぶ赤と青、それから寄り集まったり点在したりする黄色の正体はなんとなく分った。でも肝心の小窓の謎が…
三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 (講談社ノベルス)作者:倉阪 鬼一郎講談社Amazon 読書中。いま第三の犠牲者がでたところ。白鳥館と黒鳥館の正体はおぼろげに見当がついたような気がしないでもないけれど*1、なんで鳥海が自在に両館の間を出入りできるのか、ま…
『世界最古のもの』は古書肆マルドロールさんでついに売り切れ、「欠」マークがついてしまいました。でも、文学フリマに出す予定だったものを明日納入しますので、数日中には再び購入可能になる……はずです。 * 【9/6追記】 『世界最古のもの』は古書肆マル…