黒死館附属幻稚園

ボルヘス、噴飯文庫本を評す

『ファンタジウス・マルレア』の話が出たついでに関連した話題をひとつ。2016年に噴飯文庫の一冊として出たH.G.ウェルズ『星の児 生物学的幻想曲』(このブログでの感想はここ)を、やはり当時の新刊だった『クローケー・プレイヤー』といっしょにボルヘスが…

遠征と本の購入

今日は西荻の盛林堂書房まで遠出をして『ファンタジウス・マルレア・悪魔の王国』と『CRITICA』最新号を買ってきた。ヴェルヌ研究誌『Excelsior!』は売り切れたらしく置いていなかった。残念。 『ファンタジウス・マルレア・悪魔の王国』は訳書刊行が何度も…

新たなる噴飯の胎動

『阿部徳蔵魔術小説集』、フランメンベルク『降霊術師』、「『犯罪公論』傑作選」と、恐ろしくモトデがかかっているであろう好企画を続けざまに放っている黒死館附属幻推園がまたまた何か怪しげなことを企んでいるらしい。そう風の便りに聞いた。漏れ聞く噂…

文学フリマ収穫(その1)

日曜の文学フリマに買い専で参加してきました。収穫その1としてご存知噴飯文庫の新刊。いつもそうですが商業出版してもおかしくないほどのクオリティです。表紙がすばらしいですね。吉邨二郎という人の絵だそうです。どこからこんな絵を見つけてくるのか………

奥様は火星人

遅くなりましたが文フリ弊スペースに来てくださいました皆さま、どうもありがとうございました。これから何回か、文フリで手に入れた本について書いてみようと思います。その第一弾はご存じ噴飯文庫の最新刊H.G.ウェルズ『星の児 生物学的幻想曲』。昭和13年…

科学小説は噴飯に限る

* 注文が殺到しすぎて版元がテンテコマイという噂の「噴飯文庫 戦前『科学画報』小説傑作選 第一号」。 これは凄い。どんなに凄いかというと、たとえばこんなページがある。 * * まさに食べかけたご飯を噴くようなタイトル(とイラスト)だけれども、作者…

魔造酒が我を呼ぶ

魔酒のお誘いがまた来た!なんと嬉しいことよ。 「矢毒」「探偵の科学」と度肝を抜く特集でわれら猟奇の徒のハートをがしりと掴んだ怪雑誌「ダクダク」。次号の特集は何と錬金術だそうな。これはいやがうえにも期待がつのらざるをえない。賞味期限が過ぎて7…

恐怖の惑星直列

* * 冬の祭典のカタログを買ってきました。今回は一日目、場所は久しぶりに古巣のミステリ島です。ここ何回か、あちこちのジャンルをさまよってきましたが、やはりここが一番よく売れるようです。おお、青い鳥はここにいたのか。 それにしても今回の配置は…

痛茶とともに2(黒死館の巻)

日本探偵小説全集〈6〉小栗虫太郎集 (創元推理文庫)作者:小栗 虫太郎東京創元社Amazon 粗製濫造の新書集団に埋もれながらも、クセジュ文庫はいまだに本屋の一角を固守している。頼もしいではないか。ペンギンブックス(青版)を範とした岩波新書を遠い先祖と…

明日のコミケ

* 新刊は落ちます。申し訳ありません。したがって最新の頒布物は11月の文フリ新刊、グスタフ・マイリンク『標本』(限定350部記番)になります。 でもお隣の黒死館附属幻稚園さんではいろいろ凄いものが出るようなので、コミケに行く価値はあると思います。…

家庭内暴力より恐い家庭内編集長

えっ、編集長じゃなくてプロデューサー? まあそれはともかく、昨日の文学フリマの打ち上げで、ゼラチン状のものが話題になった。「確かに目撃した」と熱く語る人もその場にいたのだが、結局確認はならず、なんとなくうやむやになってしまった。佐野史郎「曇…

コミケ委託のお知らせ

明日金曜日からコミケですが、今回は残念ながらスペースが取れず、下記2サークルで委託させていただくことになりました。お近くまで寄られました際にはよろしく〜。 14日(金) 西ま21 黒死館附属幻稚園さま パウル・シェーアバルト『反乱の力』 価格未定…