2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

羅甸語は分ってるが、何と読むのだい

吾輩は猫である (岩波文庫)作者:夏目 漱石岩波書店Amazon イルメラ=日地谷・キルシュネライトの編纂する独訳版日本文学叢書には『吾輩は猫である』も入っている。訳者はオットー・プッツという人だ。ドイツ人の翻訳にまま見られる過度な正確さは感じられる…

プラハ消滅せり

小宮山書店の三冊五百円コーナーで適当に買った本にこんなことが書いてあった。昭和十六年に出た本である。筆者はプラハに旅したときのことを回想して、 午後には私一人、異なった方面を漫歩して高台に登ると、小児を乗せた乳母車を牽いている肥満した粗服の…

明和元年のアナモルフォーズ

宮武外骨著作集 第3巻作者:宮武 外骨河出書房新社Amazonきのう触れた「此花」は、元来は浮世絵研究誌なのだが、下で浮世絵以外のこともいろいろ書いてあっておもしろい。それもそのはず、そこには外骨先生の深謀遠慮があるのだ。巻頭例言にいわく、 また浮世…

蔵書印礼讃

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)作者:喜国 雅彦双葉社Amazon蔵書印とか蔵書票とかいうのは、あまり押したり貼ったりする気になれない。もちろん面倒くさいせいもあるが、人が書いた本に自分の印をつけるというのはどんなものだろうと疑問に思うからでもある。もし…

「クワエウィース?」発掘

いまや幻と化した「クワエウィース?」。三部残部が出てきたのでマルドロールさんにお願いして売ってもらうことにしました。一部は予約が入っているようなので残り二部。 超小部数で申し訳ありません。文学フリマまでには増刷を予定しています。

冬の祭典

* おかげさまで当選。木曜日東ロ24bです。すぐお隣の島は東方プロジェクト〜。 三冊とかいってましたがとても無理ということが判明。しかし「L氏インターネット論集」だけは出したい。ポーランドのPCマガジンに1996年から1998年にかけて連載されていたコ…