2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ということで今冬のエディション・プヒプヒの新刊は

このDas Geheimnis des Inders Praschnaの原型となった(と言われている)フレクサの短編Berliner Reiseerlebnis(1919)にしよう(今決めた)。ペーパーバックで13ページのごく短い作品だから今からやっても十分間に合うなり。乱歩の「白昼夢」と比べてみるのも…

「子不語の夢」とフリードリッヒ・フレクサ

子不語の夢―江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集乱歩蔵びらき委員会Amazon 「子不語の夢」をぼちぼち読んでいます。こういう本を一気に読むのは勿体なさすぎる。 書簡から看取される乱歩・不木の人格的な大きさにも心を洗われるような気がするが、本書の読みどこ…

「小説推理」キタワァ*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゜・*:.。. .。.:*・゜゜・* !!

宇野亜喜良先生は亜利夫の〇〇〇〇が立っているとこまでちゃんと挿絵に描いていらっしゃるよ。蒼司のはなんか微妙な描きかただけど、やっぱり立ってるんじゃないかな。いやそれはともかく、このアドニス版「虚無」のミステリーとしての構想だが、今回発表さ…

『スピリディオン』再説

ふらんす幻想短篇精華集―冴えわたる30の華々作者: P.G.カステックス,内田善孝出版社/メーカー: 透土社発売日: 1990/08メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る 藤原義也さんにリファをいただいた。嬉しいのでもう少し話を続けるな…

ジョルジュ・サンドのゴシック

スピリディオン―物欲の世界から精神性の世界へ (ジョルジュ・サンドセレクション 2)作者:ジョルジュ サンド藤原書店Amazon 知る人ぞ知るジョルジュ・サンドのゴシック・ロマンス『スピリディオン』が突然翻訳された! 全九巻の「ジョルジュ・サンド・セレク…

赤井都『即興集@湖ノ底カラ降ッテキタモノ』

プロの方々の作品はさておき、文学フリマで色々買った本のうち、アマチュアの人の小説で一番心に残ったのがこれだった。拙豚は作者と面識がないので、どんな人かは全然知らない。もしかしたらあのとき売り子をやってた人かもしれない。 フリマに出品された作…

文学フリマ

行ってきました。買ったもの――「うさと私」「ヘリオテロリズムvol.1」「超短編マッチ箱vol.4」その他。「偽作∽奸策」のKさんらしき人を見かけました。あと、うさぎの耳をつけた人が会場にいたような気がしたが、あれは拙豚の目の錯覚だったか???

ミーラン・ドゥブロヴィッチ『歴史の横領』

歴史の横領―サロンと文学カフェから眺めた両大戦間期およびナチス体制下のウィーン作者: ミーランドゥブロヴィッチ,Milan Dubrovic,鈴木隆雄出版社/メーカー: 水声社発売日: 2003/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 訳題が…

明日は文学フリマ

拙豚も冷やかしに行こうと思ってます。おお、まぼろしの「うさと私」がついに!

エディション・イレーヌの二冊

生田耕作没後10年記念出版ということで、エディション・イレーヌから、ヘンリー・ミラーの「母、中国、そして世界の果て」と アナイス・ニンの「巴里ふたたび」が出た。古書肆マルドロール で取り扱っています。しかし、生誕100年記念とかならともかく、没後…

梶龍雄訳レオ・ペルッツ

右の書影は、「中学生の友二年」昭和38年1月号(小学館)の別冊付録。森英俊さんが掘り出してきたものを、石井春生さんのご好意で貸してもらった。石井さんありがとう! 原作は1918年発表の『九時から九時の間』。 訳は当然抄訳だが、途中の章を手際よく省略…

本も色々きた

まずWormwood#3。マーヴィン・ピークとかウールリッチとかヒュー・ウォルポールとかを論じた文章が載っている。『幻想文学』なき後は唯一楽しんで読める幻想文学評論誌なり。 それからドイツのトランプ遊びの本を三冊。これは翻訳資料用。分かったことその1…

コミケ受かりました

12/30 東P53bです。おお、またお誕生席だ。するとお隣は西方猫耳教会さんかな? 残念ながら、這般の事情によりエディション・プヒプヒの新刊は難しいかもです。…とりあえず古いハードディスクの中身を浚って昔訳したのを探してみるつもり。

『チャールズ・アダムスのマザー・グース』山口雅也氏トークショー

牧人さん(id:makito)と一緒に図々しくもカブリツキで聞いてしまいました。スライドをいろいろと見せてもらった。その中にこんなのがあった。一こま物の漫画で、アダムス・ファミリーが窓辺に集まって団欒している。窓の外は恐ろしい暴風雨だ。一家の主人ゴ…

二冊買う人もいるらし

http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1087648678/353-358nお棺に入れられた友達が喜ぶかどうかは分からないが… ちなみに挿絵は宇野亜喜良画伯だそうです。 bk1でも購入可能になったようです。

もう一つのゴシック・ロマンス

金曜の夜、某所でゴシック・ロマンスの同人誌を作ろうではないかという話題で盛り上がった。ゴシックといってもM文庫の名訳集成に載るようなたぐいのものではない。ヴィクトリア・ホルトとかフィリス・ホイットニーとか、たぶん東雅夫さんなら死んでもとり…