浅羽通明

早稲田古書店街の怪臭

先日書いた「幻の『左川ちか文聚』がヤフオクに出品」と「幻の『左川ちか文聚』続報」が大変なアクセス数を記録している。もしかしたらツイッターで言及されたのだろうか。この問題への世間の関心は存外高いのかもしれない。ところで『左川ちか文聚』を売っ…

無神論者の聖書

もう三十年以上も昔の話になるけれど、ある日曜日の朝、クリスチャンの友人に誘われて教会に説教を聞きに行ったことがある。教会で説教を聞いたというのは後にも先にもそのときだけである。説教壇に立った牧師さんが聖書の一節を引用しそれに元に講話を述べ…

日本のエイクマン

ドリーム・ハウス (新潮文庫 こ 10-31)作者:小林 信彦新潮社Amazon 小林信彦『ドリーム・ハウス』が均一本で出ていたのでつい買って一読。この小説は浅羽通明さんがむかしどこかで絶讃していた記憶がある。でも何の本でどんな風に褒めていたかは、失礼ながら…

怪念波受信

「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか (ちくま新書)作者:浅羽 通明筑摩書房Amazon 近所の本屋で本を見てると、わが灰色の脳細胞が怪しい念波を受信した。「買うのです……今日は土曜です……お兄様の本を買うのです……ただいまアマゾンで500位です……お兄様…

ループ天国

時間ループ物語論作者:浅羽 通明洋泉社Amazon 今日はですぺらで愛欲公会議(仮称)。愛欲には縁遠いけれどなぜか出席した。話は例によって60年代と80年代のあいだを果てしなくループ。人知れず醸された魔酒「エリザベート・バートリの下血」(仮称)を飲むと記…

緑一色

某スレッドで心配してくれてる人がいるのでちょっと近況を書くよ。これは八田皓吉の好きな役でしたっけ(麻雀はよく知りません)。ともあれ今回も白象に乗った小野塚力氏が出撃するらし。FANTASTやコトリの宮殿に続いて、またまた絵に描いたような「軒を貸し…