P. K. ディック
火星ラストソング作者:倉阪 鬼一郎アドレナライズAmazon 電子書籍限定作品というからさぞ難解で前衛的な作品なんだろうなと思ったけれど、まったくそんなことはなかった。普通の形で出ても全然おかしくない作品である。物語はまるきりSF調で、最初のうちはP.…
虚構の男 (ドーキー・アーカイヴ)作者:デイヴィス,L.P.国書刊行会Amazon最初の40ページくらいまで読んで「これひょっとしてハルヒかな?」と思ったけれど、最後まで読んだらクラサカだった。と書いてもネタバレにはならないはずだ。というか、これ読んでない…
神の聖なる天使たち −−ジョン・ディーの精霊召喚一五八一〜一六〇七作者:横山 茂雄研究社Amazon 中井英夫が一九八五年に発表した『月蝕領崩壊』は、がんに侵された〈自らの分身〉Bを看病するA(著者自身)の日記である。そのまえがきにこうある。「どことも…
*怪談の悦び (創元推理文庫 (555-01))作者: H・R・ウェイクフィールド,南條竹則出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1992/10メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (13件) を見る* 旅さきの古本屋で『怪談の悦び』を見つけたのでつい買ってし…
* たまには日記らしく最近の出来事などを。 * 今年の冬の祭典にはレム本新刊を三冊出すことを発作的に思いつく。小説、エッセイ、書簡各一冊。今回は数で勝負だ! 国書刊行会版作品集に収録予定の作品はもちろん遠慮することにして、小説はポーランド本国…
最近ドイツ語訳が出たレム書簡集。ぱらぱらめくっていたらP.K.ディック宛書簡があった。なんでもレムの肝いりでポーランド語訳されることになった『ユービック』が金銭関係でもめたらしい。レムは釈明にこれ努めているが、この頃のディックにはヴァリスから…