2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『怪の物』はボーイズラブか?(その2)

ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語 伝奇ノ匣7 (学研M文庫)学研プラスAmazon (昨日の続き)江間医師を密かに慕う怪富豪村山三郎は首尾よく(?)怪我をし、これを口実(?)に江間の往診を乞うこととなった。しかし、館に招き入れられた江間を待ち受けていたのは…

『怪の物』はBL(ボーイズラブ)か?

ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語 伝奇ノ匣7 (学研M文庫)学研プラスAmazon 世を避け一人淋しく暮す江間医師(もちろん男性)のもとに、夜な夜な怪しい影が現れる。 余は折々暗(やみ)の夜に起上がりて窓の外に目を配るに、勿論闇き為に何物をも見弁け得べくも…

今日のプログレ:Julverne "emballade..."

明大前のモダ〜ンミュージックで買いました。この店は拙豚の学生時代からやってる老舗ですが、最近は通信販売がメインということで店内はとても狭い。ジュルヴェルヌは70年代終わりから80年代初めにかけ活躍したベルギーのチェンバー・ロック(といっていい…

『怪の物』(「ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語」)

ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語 伝奇ノ匣7 (学研M文庫)学研プラスAmazon ついに出た『ゴシック名訳集成』。そのなかでも一番のページ数を占めるのはおなじみ涙香先生の「怪(あやし)の物」です。原作者はエドモンド・ドウニーというイギリスの作家。イギリ…

KBB@Star Pine's Cafe

新Weird Worldを見ると倉阪鬼一郎さんはしきりにコンサートに行っている。拙豚もなんだか音楽が聞きたくなったので、とはいうもののクラシックは敷居が高すぎるので、プログレバンドKBBのライブに行って来ました。素晴らしい。ひたすら素晴らしかったです。…

『松本恵子探偵小説選』

松本恵子探偵小説選 (論創ミステリ叢書)作者:松本 恵子論創社Amazon 「何でも思ったまま口にしたり行動したりする」「一人で旅立たせたらどんな頓狂な真似をするか知れない」オテンバの故をもって「ケイスケ」と呼ばれていた*1松本恵子の傑作選である。ほと…

アルフレッド・ジャリ「アントリアクラスト」

Atlas Pressからジャリ*1の「アントリアクラスト」が届いた。これは機関紙「コレージュ・ド・'パタフィジック*2」に掲載されたジャリ12歳(第一稿)ならびに14歳(第二稿)のときの若書きの戯曲である。アルノーの伝記( ISBN:4891764945 )にさえ載っていない、こ…

マンガ版「アントリアクラスト」より。汲み取りポンプが大変なことになっている場面