ハイデガー

田舎から都会に

ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)作者:レイモンド・チャンドラー早川書房Amazon 今日はハイデガーを読みながらチャンドラーのことを考えていた。もともと「存在とは何か」より「誰が犯人か」を考えることに向いているミステリ脳なので仕…

ホムワトスン問題

まるで天使のような (創元推理文庫)作者:マーガレット・ミラー東京創元社Amazon まだハイデガーを読んでいるが、今回の話はどうハイデガーに関係するのかまったく不明。それというのもハイデガーの本は読んでいると様々な思考を誘発されるのだ。そう書くと何…

語源を遡る人

芸術作品の根源 (平凡社ライブラリー)作者:マルティン ハイデッガー平凡社Amazon またもやハイデガーと関連あるようなないような話。言葉は日々生まれる。たとえば「真逆(まぎゃく)」という言葉。三省堂国語辞典第七版(2014年1月発行)にちゃんと載ってい…

老いてますます本を買うこと

ちょっとしたきっかけがあってハイデガーに凝るようになり、木田元やスタイナーの解説書を手始めに、本人が書いた本もわからぬながらパラパラめくっている。わからないといっても、いい新訳が出ているおかげもあって、昔よりはわかる(ような気がする)。か…

見た目が9割

形象の力:合理的言語の無力 (高山宏セレクション〈異貌の人文学〉)作者:エルネスト・グラッシ白水社Amazon この本は訳者解説でも仄めかされている「ハイデガー対イタリア・フマニズム」の書として読むと面白いと思う。最初のうちこそ、「企投(エントブルフ…