2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Prime終刊

わが陋屋のあるC市は道路陥没でだんだんと有名になりつつある。川一つ越えたところにあるお隣のK市には鋼管通りという通りがあるそうだ。いかにも頑丈そうな通りでうらやましい。 だがC市の真の名物はけして道路陥没などではない。市立図書館発行のコピー誌…

ボルヘス、噴飯文庫本を評す

『ファンタジウス・マルレア』の話が出たついでに関連した話題をひとつ。2016年に噴飯文庫の一冊として出たH.G.ウェルズ『星の児 生物学的幻想曲』(このブログでの感想はここ)を、やはり当時の新刊だった『クローケー・プレイヤー』といっしょにボルヘスが…

遠征と本の購入

今日は西荻の盛林堂書房まで遠出をして『ファンタジウス・マルレア・悪魔の王国』と『CRITICA』最新号を買ってきた。ヴェルヌ研究誌『Excelsior!』は売り切れたらしく置いていなかった。残念。 『ファンタジウス・マルレア・悪魔の王国』は訳書刊行が何度も…

Re-ClaM五号到来

定期購読してしているRe-ClaM5号が到来した。早いものでもう5号である。今回の特集は「新/ロス・マクドナルド巡礼」。巻頭に法月綸太郎氏の特別寄稿「フェアプレイの向こう側」が掲載されている。これはまたとない贈物だ! それはいいのだけど、最初のペ…

やめられない止まらない

新紀元社様より『幻想と怪奇』4号をご恵贈にあずかりました。ありがとうございます。幻想と怪奇 4 吸血鬼の系譜 スラヴの不死者から夜の貴族へ新紀元社Amazon 今回のテーマは「吸血鬼の系譜」。この吸血鬼ものというのは不思議に後を引く。一篇読んだらまた…

謎の覆面ゴールキーパー

初歩からのシャーロック・ホームズ (中公新書ラクレ, 706)作者:北原 尚彦発売日: 2020/11/06メディア: 新書 発売するやたちまち怒濤のごとく売れに売れ、わずか一週間で重版が決まったといわれる北原尚彦さんの『初歩からのシャーロック・ホームズ』。勢いに…

六分の狂気四分の熱

文豪怪奇コレクション 幻想と怪奇の夏目漱石 (双葉文庫)作者:夏目 漱石双葉社Amazon この前の三島由紀夫に続いて、金沢にあるといわれる秘密基地からまたまた驚愕の文豪アンソロジーが放たれた。この本を開いてすぐ感じられるのは、「馥郁」という言葉を使い…

いつまでもあると思うな国書本

マルセル・シュオッブ全集作者:マルセル・シュオッブ発売日: 2015/06/26メディア: 単行本 朝日新聞夕刊で礒崎純一さんの「編集者がつくった本」の連載が昨日から始まった。漏れ聞く噂によればあの山尾悠子さんまでが宣伝に駆り出されているらしい。 その第一…

翻訳箱売れ行き好調

国書刊行会の経理から印税支払通知書が来ました。 これによると去年の六月に出した『怪奇骨董翻訳箱』は今年一年くらいで365冊売れたようです。ほぼ一日に一冊、全国のどこかの書店で売れていたことになります。 おおざっぱに計算するとこれで初版部数の七割…

中井英夫フランスに進出!

これは本多正一さんから教えてもらったのですが、中井英夫の短篇「鏡に棲む男」の仏訳が”La Nouvelles du Japon.com”というサイトに掲載されています。ちゃんと契約を交わした上の訳出といいますから、本格進出といっていいでしょう。この「鏡に棲む男」とい…

在野の底力

片山廣子幻想翻訳集 ケルティック・ファンタジー (銀河叢書)作者:廣子, 片山発売日: 2020/10/26メディア: 単行本 これはすばらしい本が出た、といってもこのブログを読んでいる皆さんは片山廣子(=松村みね子)のすばらしさについては先刻ご承知であろうから…

洋書まつり初日

一昨日と昨日行われた洋書まつりに行ってきた。コロナ禍のおかげで一時は開催が危ぶまれていたようだが、無事開催されたのはめでたい。河野書店のブログによれば、三軒の古書店が「本年の開催を強く希望した」ということだ。ありがたいことである。この三店…