2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧
年末だから大掃除(らしきこと)をやらねばならぬと、床に散乱した本を整理中。しかし整理を試みるほど、かえって乱雑になるのはなぜだろう。あちこちの本を拾い読みしているうちに、いろいろつまらないことに気付く。たとえば、森鴎外の某作品に、「るん」…
高遠先生のブログに教えられセネカ「幸福な人生について」をパラパラめくってみる。セネカはこれまでマリオ・プラーツ経由でしか読んでなかった。つまり、トマス・キッドやジョン・ウェブスターなどエリザベス朝流血惨劇の先達としてのセネカである。だから…
書肆心水が「其日庵叢書第一編 杉山茂丸怪文集」を出すそうだ。「怪文」という言葉の響きがいいではないか。
mixiのマイミクさんのところで、風呂の中で本を読むかどうかという話題が。 もちろん読みますとも。下の写真は愛読した都筑道夫「推理作家の出来るまで (下巻)」の図。古書ではなく新刊で買ったものだが、十分もとは取った……と思う。あとは処分するかしまい…
これ以上作る気力はもうナイ。 それでは皆様、明日(というか今日)西ま32aでお会いしましょう。少なくとも午後三時まではいる予定です。 本格ミステリ・ベスト10 (2006)でつづみ綾氏が紹介していたMord in Japan*1(ドイツで出た日本ミステリの紹介書)をぱ…
やっと冬コミ合わせ新刊ビブリオテカ・プヒプヒ#5 エーゴン・フリーデル「タイムマシンの旅」*1のテキストが完成。これから校正・レイアウト・印刷・製本です。果たして明後日の朝までに全部できるのでしょうか。それは誰にも分かりません。 本書はウエル…
ということで池袋ジュンク堂B1「ドドド書店――桜庭一樹&桜坂洋が贈るこの一冊!」まで確認しに行ってきました。おおやはり、そこに鎮座ましますのは、ふともも町の角屋敷/こんもり茂った植込に、じゃなくて、まごうかたなき我が訳書! ありがとう桜庭さん!…
12月24日から池袋ジュンク堂B1で「桜庭一樹&桜坂洋が贈るこの一冊!(仮)」というフェアがあるらしい。 桜庭一樹さんのオフィシャルサイト Scheherzade12月20日のところに棚の写真が。三冊くらいは書名が分かる気が …… カーはないのかな …… 文庫の束らしき…
ケセン語大辞典作者: 山浦玄嗣出版社/メーカー: 無明舎出版発売日: 2000/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るどのジャンルの本にもいわゆる奇書と呼ばれるものはあろうが、事典・辞典類には殊の外多いような気がする。「こんなもの集めてど…
火星の運河 (角川ホラー文庫)作者:江戸川 乱歩角川書店Amazon 乱歩の一側面をうまく切り取ったアンソロジーである。この本で見られる乱歩は「理知的探偵小説」を目指した偉大な先駆者ではないし、巷間誤解されたところのエログロ三昧親父でもない。それでは…
S. T. Joshi編纂になるラブクラフト・エッセイ集の第三巻"Science" がいよいよ今月末に出るそうだ。今Amazonで予約すると、なぜか34%引きで買える。 http://www.amazon.com/gp/product/0974878979/ (ハードカバー) http://www.amazon.com/gp/product/0974…
人生を完全にダメにするための11のレッスン作者:ドミニク ノゲーズ青土社Amazon 帯によると、人生失敗学の本だそうだ。世に蔓延する自己啓発本のパロディらしい。しかし失敗するのに成功したということは、すなわち成功したということだから、失敗しなかった…
オデット作者:ロナルド・ファーバンク,山本 容子発売日: 2005/12/14メディア: 単行本柳瀬尚紀の素晴らしい翻訳でロナルド・ファーバンク(=「人工皇女」を書いた人)が出た! これを快挙と言わずして何と言おう。しかも全ページに山本容子のカラーイラスト…
Die Rueckkehr der Zeitmaschine: Phantastische Novelle作者: Egon Friedell出版社/メーカー: Diogenes Verlag AG発売日: 2009/02/01メディア: Perfectこの商品を含むブログ (1件) を見る今年の冬コミの新刊はこれ↑の予定。今回はスペース配置(SFの島)に…
野性時代 vol.25 (2005 12) (25) KADOKAWA文芸MOOK 25出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2005/11メディア: ムック クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る早いもので連載はもう三回目だ。しかし今後どういう風に進行していくのか予断を許さない。そ…
今日届いたWormwood最新号の巻頭は、ロバート・エイクマンの未発表短編The Fully-Conducted Tourだ。やでうでしや。 物語は一人称で書かれ、エッセイとも小説ともつかないこんなノンシャランな調子ではじまる。「わたしはこれまでとてもたくさんの奇妙な出来…