南條竹則

タレコミあり

昨日のブログを読んでくださった方からさっそくタレコミがあった。国書刊行会から近々アーサー・マッケンの自伝が出るそうだ。それも南條竹則氏の訳で!おそらく今頃は南條氏のもとに不幸の手紙が矢のように届いていることだろう。『あくび猫』によれば「あ…

現代科学で解明できない念波

『あくび猫』には不幸の手紙のことばかり書いてあるわけではない。「本は積んでおくだけで勉強になる」とも書いてある。 この怪現象の説明として、積んだ本からは現代科学では解明できない念波が出ていて、それを受信することで脳細胞が活性化されるのだと一…

さらに一日たつと

さらに一日たつと、倦怠感はなくなり、熱も平熱に戻り、筋肉痛も触れば痛い程度まで和らいできた。すると現金なもので、なんとなくあと20年は生きられそうな気がしてきた。ということは、運がよければレムコレクション第二期の完結をこの目で見られるかもし…

2020年はキャベルイヤー

年明け早々、南條竹則氏の『幽』での連載をまとめた本が出るそうな。まことにめでたい。ゴーストリイ・フォークロア 17世紀~20世紀初頭の英国怪異譚作者:南條 竹則出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2020/01/07メディア: 単行本言うまでもないことだが、この…

ジュテーム?

英語とは何か (インターナショナル新書)作者:南條 竹則集英社インターナショナルAmazon ジャズトランぺッターMiles Davisの名は英和辞典の発音表記で見るかぎり、「マイルス」ではなくて「マイルズ」である。ところが「日本で一番マイルスに近い男」と呼ばれ…

識語

南條竹則さんの『英国怪談珠玉集』が怒涛の勢いで売れているそうです。まことに慶賀にたえません。やはり夏は怪談が一番であります。ツイッターでの告知によると、購入された方には抽選で素敵なプレゼントもあるようです。 【プレゼントキャンペーン】 『英…

奥様は火星人

遅くなりましたが文フリ弊スペースに来てくださいました皆さま、どうもありがとうございました。これから何回か、文フリで手に入れた本について書いてみようと思います。その第一弾はご存じ噴飯文庫の最新刊H.G.ウェルズ『星の児 生物学的幻想曲』。昭和13年…

Flos Vacui

*胸の火は消えず (創元推理文庫)作者: メイ・シンクレア,南條竹則出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/02/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る* たとえばH.R.ウェイクフィールドの書くものは良くも悪くも怪奇小説だけれども(「だから…

『大地の歌』より

*人生はうしろ向きに (集英社新書)作者: 南條竹則出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/04/15メディア: 新書購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (6件) を見る* Togetterの「後ろ向きな絵手紙」に感銘を受けたので拙豚も描いてみた! 画中の文句…

行ったきりにならぬために

人間和声 (光文社古典新訳文庫)作者:アルジャーノン ブラックウッド光文社Amazon おお、気がつけば『ダゴベルト』発売からもう一月近くも経っている! だが今宵は「ダゴベルトいろいろ」の続きはおいといて、光文社古典新訳文庫の新刊『人間和声』のことを語…

最後の姑

地獄 英国怪談中篇傑作集 (幽クラシックス)メディアファクトリーAmazon 「走って!帰ってきた!桜庭ほんぽっ!」。五人目の姑はあんまり知らない人だった。知っているのは国籍と性別くらい。この姑の本を読むことは一生ないんじゃないかな……というのもまずい…

南柯の夢ふたたび

むかしむかし、「TVは世界人民の敵だ!」という貼紙を貼った古書店が早稲田にあったころ、『幻想卵』という同人誌があった。いや、あったらしい。現物は一度も目にしたことはなく、ただ古老の噂話に聞くのみ。倉阪鬼一郎さんがここに発表した作品のいくつか…

メイ・シンクレアはただものではない

*怪談の悦び (創元推理文庫 (555-01))作者: H・R・ウェイクフィールド,南條竹則出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1992/10メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (13件) を見る* 旅さきの古本屋で『怪談の悦び』を見つけたのでつい買ってし…

プロメテウスか虐げられた人民か

「悪魔学」入門 ―「デビルマン」を解剖する―作者:南條 竹則,永井 豪とダイナミックプロ講談社Amazon なんでふ師こと南條竹則氏の新刊は2004年に出た悪魔聖誕―デビルマンの悪魔学のリニューアル版である。「南條竹則とデーモン一族」名義になっていた『悪魔聖…

近況

『ナツメグの味』が課題図書に。無理やり読まされてる(かもしれない)人の困惑が見え隠れして面白いやら気の毒やら。まあ「課題」として読む本じゃないよね。 * 水曜はですぺら主人とりきさんと三人で、阪神大震災の災厄について談論風発。Cさんが怒った…

「鬼仙」

鬼仙作者: 南條竹則出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (12件) を見る 知らぬ間になんでふ師の新刊が出ていた。この人の本は神出鬼没にあらわれるのでまことに油断がならない。まあそれが本の内容と合ってい…

魔法探偵

魔法探偵作者:南條 竹則集英社Amazonいつのまにか出ていたなんでふ師の新刊。読者を別世界に誘う話術が素晴らしい。水虫の治療に納豆を使うと怖ろしいことになるようだ。(おお、そう言えば、「ねじの回転」の新訳はまだなのだろうか?)