2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

水曜日ラビは迷夢を解いた

*The Follies of Science at the Court of Rudolph II: 1576-1612作者: Henry Carrington Bolton出版社/メーカー: Nabu Press発売日: 2010/01/02メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る* ある冬の夜、炉端で物思いにふけるラビ・レー…

火曜日ラビは偽書を出した

*The Golem and the Wondrous Deeds of the Maharal of Prague作者: Yudl Rosenberg,Curt Leviant出版社/メーカー: Yale University Press発売日: 2008/08/19メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る* 20世紀のはじめ、コナン・ドイル…

月曜日ラビは太陽を止めた

*Yiddish Civilisation: The Rise and Fall of a Forgotten Nation (Vintage)作者: Paul Kriwaczek出版社/メーカー: Vintage発売日: 2006/10/31メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る* ラビ・レーウ(1513−1609)はルドルフ2世(1552…

オヤ妙な転換があるぞ

*綺想宮殺人事件作者: 芦辺拓出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/04/28メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 33回この商品を含むブログ (30件) を見る* ついに問題の『綺想宮殺人事件』が来月刊行。つつがなく店頭に並べば、21世紀最初の10年のベス…

マルドロール復活

* しばし休業中だった古書肆マルドロールさんが営業を再開したもようです。無理をなさらず、お体に気をつけつつも、暗く毒に満ちたページを、荒寥たる沼地をあまた世に送り出されんことを。 * ところで今日○保町○村書店の二階に行ったら、見慣れぬ老婦人が…

狩久登場

狩久探偵小説選 (論創ミステリ叢書)作者:狩 久論創社Amazon 奇作怪作でむせかえるような清張以前ミステリ群のなかでも、狩久は際立って異様な作風を持つ一人である。人は狩久のようなミステリを読みたいと思えば、狩久を読むしかない。 いま、ついうっかり「…

謎の文庫化

SR Monthly No.368、2010年新春号に前東京創元社社長戸川安宣氏のロングインタビューが掲載されている。全体のトーンは「最近は本が売れなくなって……」という、やや暗いものだけれど、巧まざるユーモアが随所に溢れる楽しい読み物である。 たとえば創元推理…

エディション・イレーヌを応援しよう

* さんぬる日、アトリエ空中線の間奈美子さんとお話をする機会があった。いろいろと興味深いことをうかがったのだが、なかに一つ、これはとても聞き捨てならぬ!と義憤にかられたことがあったのでここに書く。 * ここをお読みの皆様なら、エディション・イ…

詐欺メール危機一髪!

* 今日、こんなサブジェクトのメールが来た。 * Amazon.com - Your Cancellation (2936-087733-086727) * 別にキャンセルした覚えもないのにおかしいなあと思って文面を見るとこう書いてある。 * Dear Customer, Your order has been successfully cance…

いたるところに青山あり

*忍者ルネッサンス!作者: 倉阪鬼一郎出版社/メーカー: 出版芸術社発売日: 2010/02/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る* ここをご覧になっている諸氏は猫又の又五郎をご存知だろうか。そう、ワンダーランド in 大青山 (集英社文庫)に登場…

跳ねうさぎ登場の辞に舌垂らし

* * ゆうこりんサイン会初日。一番早い人は三時から来ていたというから人気のほどがしのばれる(ちなみに六時半開始)。請願者は長蛇の列をなして順番を待ったあげく、机と椅子しかない小部屋に三人ずつ入室を許され、無言のうちに粛々と署名を賜る。その…

Three is a perfect pair

*3アーティスト: omu-tone出版社/メーカー: インディーズ・メーカー発売日: 2008/05/25メディア: CD購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (2件) を見る* オムトンの「縞々2」という曲、まるっきりクリムゾンなので笑ってしまう。でもかわいいか…

世界バカミス☆アワード

倉阪先生、おめでとうございます! 拙豚は鬼畜系が苦手なので今回は予約しなかったけれども、やはり行けばよかったかもと今ちょっと後悔している。