コールリッジ

日夏の響きをなつかしむ

最近のランボー訳の中で出色のものは二〇一〇年に河出文庫から出た鈴木創士氏の『ランボー全詩集』であると思う。とりわけ『ある地獄の季節』『イリュミナシオン』の二詩集に関しては。 「酔いどれ船」はそれらより前、まだ十七歳のときに書かれたものだ。鈴…

無軌道外交に呆然自失

関口存男「雨傘論」で和文独訳のネタに使われた朝日新聞の社説は、はたしてどんな文脈で書かれたものか? それを調べようと図書館に縮刷版を見に行きました。「ははあヒマを持てあましているな」と人は思うかもしれません。あえて否定はしません。当該号の一…

Lyrical Ballads

*郵便局と蛇: A・E・コッパード短篇集 (ちくま文庫)作者: A.E.コッパード,Alfred Edgar Coppard,西崎憲出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/09/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を見る* コッパードはラブクラフトのように神話を創るわけで…

きょうも元気だ阿片がうまい

ウィルキー・コリンズ傑作選〈Vol.6〉アーマデイル(上)作者:ウィルキー コリンズ臨川書店Amazon 神保町で第三某氏とすれ違う。その店では「ヴァールブルク著作集4」とか「魔王の足跡」が新刊で並んでいた。東京堂書店ふくろう店の特価本コーナーではウィル…

方法の原理―知識の統合を求めて

方法の原理―知識の統合を求めて (叢書・ウニベルシタス)作者: サミュエル・テイラーコウルリッジ,Samuel Taylor Coleridge,小黒和子出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2004/10/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る さすがに立ち読み…