電波・念波

黒鳥忌に寄せて

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)作者:中井英夫講談社Amazon 「黒鳥忌に寄せて」というものの、黒鳥忌すなわち中井英夫の命日は十二月十日だったから、もう二週間くらいも過ぎてしまった。『虚無への供物』をはじめて読んだのは高校生のころ、講談社…

現代科学で解明できない念波

『あくび猫』には不幸の手紙のことばかり書いてあるわけではない。「本は積んでおくだけで勉強になる」とも書いてある。 この怪現象の説明として、積んだ本からは現代科学では解明できない念波が出ていて、それを受信することで脳細胞が活性化されるのだと一…

怪念波受信

「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか (ちくま新書)作者:浅羽 通明筑摩書房Amazon 近所の本屋で本を見てると、わが灰色の脳細胞が怪しい念波を受信した。「買うのです……今日は土曜です……お兄様の本を買うのです……ただいまアマゾンで500位です……お兄様…

今を生きるコリア

ナツメグの味 (KAWADE MYSTERY)作者:ジョン コリア河出書房新社Amazon そろそろ『ナツメグの味』が書店に並びはじめるころだ。神保町の書泉グランデにはもうあった。三省堂にはなかった。東京堂はすでに閉まっていた。わたしの訳はまあアレだけれども、他の…