蔵書

まだある、まだある

昨日と今日は古書会館で洋書まつりがあった。いつぞやの日記で記した、加齢とともに本買いが加速する人たちが一堂に集まってわれがちに段ボール箱に何箱も、という感じで本を買っていっている。恐ろしい。恐ろしすぎる眺めではないか。昨日六十冊近く買った…

老いてますます本を買うこと

ちょっとしたきっかけがあってハイデガーに凝るようになり、木田元やスタイナーの解説書を手始めに、本人が書いた本もわからぬながらパラパラめくっている。わからないといっても、いい新訳が出ているおかげもあって、昔よりはわかる(ような気がする)。か…

松山翁の書庫

芸術人類学研究所(AA)多摩美術大学のツイートによれば安藤礼二編『松山俊太郎 蓮の宇宙』は八月刊行予定だそうだ。はたして本当に出るのか、まだまだ予断は許さないけれども、なんとなく今年中には出そうな気配になってきた。まずはめでたいことである。…

横積み者の末路

SFのSは、ステキのS作者:池澤 春菜早川書房Amazon 以前『乙女の読書道』を一読して文章のうまさに仰天し、そのまま池澤ファンとなった。(こんな言い方をされては本人としては不本意だとは思うけれど)三代の蓄積を目の当たりに見る思いがする。 ということ…

おとろちいのうのう

先週土曜に神保町さくら水産で聞いた話。 某氏が、職場から引取りを迫られた本数千冊と自宅に置ききれなくなった本数千冊、あわせて約五千冊の置き場に困り、井の頭線沿線某所にセカンドハウスを借りることになった。これが六畳間共益費込みで家賃三万円を切…