矢野目源一

いつまでもあると思うな国書本

マルセル・シュオッブ全集作者:マルセル・シュオッブ発売日: 2015/06/26メディア: 単行本 朝日新聞夕刊で礒崎純一さんの「編集者がつくった本」の連載が昨日から始まった。漏れ聞く噂によればあの山尾悠子さんまでが宣伝に駆り出されているらしい。 その第一…

後期源一問題

巴里幻想譯詩集国書刊行会Amazon 後期春夫問題よりさらに問題なものに後期源一問題がある。何かというと、初期の矢野目源一作品に心酔したファンが後期作品を読んで激しく頭を抱え、ときには再起不能に陥るという問題である。己の日夏門下への忠誠度が試練に…

絶滅危惧本発見!

魔窟発掘中に 作者 タイトル 値段 矢野目源一 揺籃 2000 を何部か発見! とりあえずあるだけ持っていきます。これは渡邊一考さんの貴重な蔵書をお借りして復刻したもの。5000円の値をつける古書店もあるというからおそろしい。

『揺籃』納入完了

* 矢野目源一歌集『揺籃』、もっと残っていたと思ったら10冊しか見つからない。とりあえずあるだけ古書肆マルドロールさんに送りました。代わりに、ほとんど完売したと思った『世界最古のもの』が大量に出てきた。ああ! *

うんうん

完訳 ナンセンスの絵本 (岩波文庫)作者:エドワード・リア発売日: 2003/05/16メディア: 文庫 わけあって今日は一日中押韻でうんうん唸っていた。これほど充実しない土曜日の過ごし方があるだろうか。でもこういうのはプチプチつぶしと同じで、一応のけりがつ…

玲はる名8頁解説書付き!

幸いにして好評らしい『10ぴきのペンギンくん』。開巻いきなりトドみたいな動物が出てくるのでハテこれは友情出演なのかしらと思っていたら実はアザラシとのこと(小野塚力説)。ところでこの本のアマゾンサイトの「この商品をチェックした人はこんな商品…

『搖籃』

* 先日日記で書いた一万円の矢野目源一『搖籃』が売れたようだ。「日本の古本屋」で検索したらいつのまにか在庫から消えていた。二千円で買えるものに一万円出すとは奇特な方もおるもんじゃのう婆さんや。 それともまだ在庫があることを世間の人は知らない…

sai2号

雌伏幾年かを経て、ようやく[sai]2号がお目見え。特集は「からだからでるもの」ということです。玲はる名×黒瀬珂瀾短歌勝負という恐ろしい企画も……。 「矢野目源一が「少年」だったころ」というタイトルで鈴木暁世さんが『揺籃』書評を書いてくださいました…

矢野目訳は名訳である

矢野目源一訳『黄金仮面の王』をひさしぶりに読み返す。今回気づいたのは「である」の多用。はなはだしいときにはこんな文章が出てくる。 ……皆上甲板の欄干にもたれてこの新しい陸地を眺めながら、かれらの眼は怪しく震えたのである。 あらゆる国から、あら…

矢野目源一「搖籃」

ではこれから、音羽館に追加分を置きに行ってまいります。玉の湯にも入る予定。どうも銭湯は一度入ると病みつきになるのう、グホゲホ。

兄なれどしもべの如くふるまひぬ

妹の春着はうすき紫に散り櫻など見のよろしけれ 妹の春着は何の色をなど母問ひたまふ村濃卷染 兄なれどしもべの如くふるまひぬわれにひとりの妹なれば 別れとは悲しきならひ妹のうるめる瞳みてあることも 本の間にはさまりてありし妹のぬけ毛をみ出でさしぐ…

矢野目源一「搖籃」

書肆アクセスに入荷しました。 神保町にお立ち寄りの際はぜひぜひ。

矢野目源一「搖籃」

古書肆マルドロールさんから、初回出荷分完売の連絡をいただきました。ありがとうございます。 きょうあわてて追加分を送りますが、そろそろ在庫も少なくなっていますので、ご興味のある方はお早めに〜

矢野目源一「搖籃」

神保町の書肆アクセスにも置いてもらえることになりました。(今時点ではまだ本さえ送っていないので、お店にならぶのはまだ先の話になると思いますが)

『搖籃』販売開始

矢野目源一『搖籃』は本日古書肆マルドロールで取扱を開始しました。マルドロールのサイトには小さいけれど書影も出ています。よしなに〜 * Atlas Pressからはウルムズ(ルーマニアの変な作家)の英訳全集が出ました。しかしジャリ全集の続刊はどうなってい…

あさっての売り物

日も迫ってきたので改めて告知です。 コミックマーケット72 8月18日土曜日、東Jブロック-33a 「エディション・プヒプヒ」 今回の頒布物は下記の通りです。 矢野目源一 『搖籃(ゆりかご)』 1500円 【新刊】 ……コミケ限定の栞がつくかも 平井功 『平井功…

矢野目源一「搖籃」

の発売も来週に迫りましたので再告知。8月18日、夏コミ2日目、東-J33a「エディション・プヒプヒ」で売ってます。どうぞよろしくお願いします。 定価はコミケ特別価格として1500円。一般価格は(書店に委託すると委託料を3割取られるので)2000円の予定です…

注文の多いヤノメ(夏コミ本製作記)

作者の人はこんなことを言っている。 匂やかにして貴なる藤紫は、わが最も好める色なり。 思ひ出の如くけむり、曉の光生るる空の色に、似たれば。 銀の細き線は、わが少さき心より、 萬象にふり濺く愛の雨にたぐへて、この詩歌集の表紙となしぬ。 見返へしは…

一口豆知識その他

T書店二階で百円均一本をたくさん買った場合、冊数は自己申告制である。おそらく店主が数えるのが面倒なためだと思われる。だから五十冊買おうと百冊買おうと、あるいは中に一万円の本が混ざっていても、「三十五冊」と言えば三千五百円しか払わなくていい。…

ヤノーメ

午前中ちょっと神保町に行って、あとは終日ヤノメの版下作り。たんたんと作業してしてると、いつものことながら、なんで俺せっかくの休日をつぶしてこんなことやってるんだろうなあとかついつい思ってしまう。当初は予算の点で日和ったが、後記を読み返して…

ヴァテックのこと

「ヴァテック」を読んだときのことはまだ覚えている。国立の道化書房で牧神社版を買い、斜め向かいの音楽喫茶「ジュピター」で一気に読んだのだった。二十年くらい前のことである。今はどちらの店もたぶん存在していないだろう。驚いたのはその近代性だった…