2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

仕事納め!

去年の夏あたりからずっとやっていた翻訳がようやく完成しました。一行45字一ページ19行で印刷すると1200ページを越えるという大作です。 身代金の受け渡しなんかでは上と下だけが本物のお札であとは全部白紙というのがあるみたいですが、この画像は違います…

予言大的中

マルセル・シュオッブ全集作者:マルセル・シュオッブ国書刊行会Amazon 二か月ほど前のブログで「いつまでもあると思うな国書本」と注意を喚起したら、その言葉が讖をなしたか、なんと本当に『マルセル・シュオッブ全集』が品切増刷未定になってしまった!で…

あとのあとになって

「あとになって」と題したほぼ一年前の日記で、鈴木信太郎訳ヴィヨンの「疇昔の美姫の賦」の中の「疇昔」の読みがわからないという話をした。どういうわけか現行の岩波文庫『ヴィヨン全詩集』では「疇昔」にルビをふっていないのである。 ところが押し迫る年…

遍在するシャーロキアン

スペイン語大辞典発売日: 2015/09/25メディア: 単行本 訳あってスペイン語の辞書を穴の開くほど読みまくる日々が続いている。今日も土曜だというのに朝早くから白水社の『スペイン語大辞典』とにらめっこをしていたのだが、思わずわが目を疑う例文に出くわし…

汝90°以上開く勿れ

すでにあちこちで話題の『ダフォディルの花』をようやく入手した。装丁といい内容といい、帯に書いてある「うつくし、うつくし、うつくし」が素直に首肯できるような本だった。 しかし一つだけ残念なのは、綴じが網代綴じであることだ。この造本とこのページ…