『ちくま』と『本の雑誌』


 
筑摩書房のPR誌『ちくま』5月号に「ペルッツの世界」を寄稿しました。この雑誌はヒグチユウコさんの絵がすばらしく、失礼な言い方になるかもしれませんが、この表紙絵は印刷も含めてPR誌にはもったいないくらいのクオリティです。ヒグチさんは表紙裏のマンガも面白いです。

わたしの原稿はペルッツ紹介という感じで書きましたので、ペルッツを知らない人もご一読いただければありがたいです。

ところで、やはり5月号の『本の雑誌』を読んでいたら、「黒い昼食会」という匿名座談会で、今はウクライナの本がすごく売れているとある方が発言していました。「中公新書の『物語 ウクライナの歴史』もあればあるだけ売れる」というから大変なものです。ウクライナ出身の作家ブルガーコフも注目を浴びているみたいですね。

実はちくま文庫で出たペルッツの『どこに転がっていくの、林檎ちゃん』にも、ロシア革命当時のロシアとウクライナの戦いをあつかった一章があるんですよ。『ちくま』の記事に書けばよかったと思いましたがすでにあとの祭りです。