共感性

 
『テュルリュパン』を読んでくださった方の感想がツィッターにぽつぽつ現われてきました。ありがたく読んでいます。今までのところいちばん「うんうんそうだよね」と思ったのは季春さんという方の次の感想。

「テュルリュパンめっちゃ面白かったが共感性羞恥的なアレが多くてちょっと読むの辛かったところもある」

うんうんそうですよね。訳者自身も訳しているあいだ実はちょっとつらかった。特にテュルリュパンが貴族たちの雑談に仲間入りしていろいろしでかすところ。なんだか過去の自分がフラッシュバックしてくるような気がしたよ。

もしテュルリュパンが長生きをしていれば、折にふれてあの館での体験を思い返し、「ウキャー」と床を転げ回って身もだえるのではないでしょうか。それとも「恥の多い生涯を送ってきました」と達観しているでしょうか。