ペルッツ新企画


 
 そうなんです。ペルッツ新企画が水面下で着々と進行してるのですよ。十月三十日の日記で書いた「ものすごい掘り出し物」とは、実はこの新企画に付録として入るはずの資料なのでした。よりによって絶妙のタイミングで見つかるとは。こんなこともあるんですね。

 それにしてもこの七月八月は『記憶の図書館』のゲラチェックとこのペルッツ新企画と『ナイトランド・クオータリー』のマイリンク短篇翻訳が惑星直列のように同時進行していて大変でした。百閒風に言うなら「ボルヘス、ペルッツ、マイリンク、星のごとくにうち並び」という感じです。ユリイカの須永朝彦追悼号にもお誘いいただいたのですがとてもそんな余力はなく残念ながら辞退しました。須永朝彦さんとドイツ(ルードヴィヒ二世とか)についてはちょっと書いておきたかったのですが。