這い寄る新刊

 秋の文フリがまた迫ってきました。次の月曜日23日(月祝)です。例によってエディション・プヒプヒも「カ‐7,8」で皆さんをお待ちしています。

 今回の新刊はコルヴォ―男爵ことフレデリック・ロルフの小品です。実はただいま大いなる野望を胸に秘めておりまして、この訳出はその第一歩といえるものなのです。
 




 
 でもなんじゃこりゃと思われるかもしれません。まあようするに三人の少年が天国でいちゃいちゃしているだけの話なので、しかもそのうちの一人は(三島由紀夫ごひいきの)聖セバスチャンなので、「こんな気持ち悪いもん読めないよ」とおっしゃる方もきっといるでしょう。

 しかし、しかしですよ、私見によればこれは「読む萌え4コマ」なのです。だからこういった作品を正当に理解できるのは「萌え4コマ」という概念がある日本だけではないかと思っているのですが……。

 作者のコルヴォー男爵についてはこの伝記が必読といえましょう。
 

 
 この訳書が出たのは画期的な事件といえるのですが、あまり話題になってないようで淋しいです。

 新刊の他にもいつものように名状しがたい旧刊をいろいろ揃えてます。また周りのスペースも凄い新刊群が目白押しです。「黒死館学園 入試問題集2015」とか、「CRITICA」とか、「新青年趣味」とか、「アントニー・バークリー書評集」とか、「こ・めでぃうむ」とか……。これらをお買い求めのついでに、当スペースにもぜひお立ち寄りください。