うぐぅアニメの超展開に腰を抜かす。こ、このあんまりな悲劇の告知はお昼のメロドラマみたいやん。ほらたとえばお医者さんからいきなり「あなたの恋人は白血病です」と言われて愕然とする色男とか。
このままアルジャーノン的なエンディングに突入したら非常に嫌だ。次回はなんらかのひねりがあってほしい。この設定ならアルジャーノンはアルジャーノンでもブラックウッド風に落とす手だってあるじゃまいか。à cause du sommeil et à cause des chats.
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同人誌専門印刷所のR陽社にて冬コミ本の打ち合わせ。今回の新刊はミロラド・パヴィチの『風の裏側』みたいな、前からも後ろからも読める本にするつもり。そう説明すると担当のSさんはニヤリと笑って一言、「リバーシブル本ですね」。
不覚にも思わず絶句してしまった。二の句が継げずにいる私に向かって、「こういう本はうちでもたくさん作ってますので」と安心させるように言いながらSさんは受注票に「リバ本」と記入した。
いやだから、おたくでたくさん作ってると言うそのリバ本は本当に私の望むところのリバーシブル本なのかなのか。少しだけ不安になりながらR陽社をあとにしたのだった。