ジャワのフジヤマ

ああまた「うぐぅ」の日が来てしまった。一週間たつのが何と早いことよ。

翻訳は二篇目を終わらせた(つもり)。明日から三つ目のにとりかかる(予定)。

この三つ目の短編はどんなのか簡単に言うと、ゲイシャのコスチュームを着て仮装舞踏会に行ったドイツ女がジャワの影絵人形にされる話*1。でもなんか変だな……先生! この作者の人はひょっとしてJapaneseとJavaneseを混同してますか? ジャワの影絵芝居の背景でフジヤマが噴火してますがどうしたらいいですか? うぐぅうぐぅうぐぅ。ドイツ幻想小説のアンソロジーなんて十年に一度くらいしか出ないのに、よりによってこんな超珍品を選ぶ選者の頭の中を覗いてみたいよ?

でも一つだけありがたいのは、この短編が収録された原書はけっこうな稀覯本なので(初出誌の方がどちらかというと手に入りやすかったりする)、誤訳指摘はされそうにもないことだ。そういう意味ではフジヤマが噴火しててもまずは安心である。

アマゾンドイツに注文した本が最近はちっとも届かないけどどうしたんだろう。ドイツ語版GOSICKなんてもうとっくに来てもいいはずなのに。これじゃなんのために高い送料を払ってるのかわからないぞ。

*1:この短篇は『怪奇文学大山脈 西洋近代名作選 3 諸雑誌氾濫篇』に収録されたシュトローブル「舞踏会の夜」