アルゼンチンの人は勤勉だ

正月までに来ればいいなあと言っていた本がもう来た! 疑ってすまなかった。アルゼンチンの人は私の十倍は勤勉だった。なにしろこんな1680ページもある本をつくりあげるくらいだから。 



 
このぶっとい本は、1931年から1989年に至るビオイの日記二万ページからボルヘス関連の記述を抜粋して集成したもの。なかなかすばらしい本なのだがあえて難を申せば、勤勉さが間違った方向に行ってるような気がしないでもないよ? たとえばこんな大部の本なのに索引はついてないし、そもそもこれだけの分量を全部出版する必要があったのかも疑問だ("Come en casa Borges."の一行だけで日記が終わってる日もチラホラある)。いったい誰に読ませようというのか。だいいちこれでは、邦訳はおろか英訳さえ出そうにないではないか。
 
[11/18追記] いま見たら2/3に割引して売ってる。何かあったのか。