2019-01-01から1年間の記事一覧
日本SF作家クラブから招待状をいただいた。でも拙豚はSFの人でも作家でもないのになぜ? 日本SF作家クラブといえば、誰それが入会を承認されたとかされなかったとかいう噂を風の便りに聞いたおぼろな記憶が……まさかとは思うが「どんぐりと山猫」みたいに、「…
『どこに転がっていくの、林檎ちゃん』の快進撃はなお続き、「週刊新潮」2月28日号にも書評が載ったようです。石井千湖さん、ありがとうございます。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr |…
創元推理文庫は全集の宝庫でもある。とくに和物探偵小説の分野でそれは顕著で、『土屋隆夫推理小説集成』とか、『中村雅楽探偵全集』とか、『天藤真推理小説全集』とか、『渡辺温全集』とか、『大坪砂男全集』とか、はては『高城高全集』とか、正気の沙汰と…
今日は創元推理文庫神7の話はお休みにして、近く出るはずのキャベル作品集のことを少々。この作品集の翻訳底本は、中野善夫さんとの打ち合わせでストーリセンド版作品集にすることに決まった。この版の各巻にはキャベル自身による長い前書きが付されている…
創元推理文庫はアンソロジーの宝庫でもある。永遠のロングセラー(たぶん)『世界推理短篇傑作集』『怪奇小説傑作集』を除けても『恐怖の愉しみ』とか『怪談の悦び』とか『淑やかな悪夢』とか『日本怪奇小説傑作集』とか『秘神界』とか、あるいは七年前の「…
神7の三番手はこれ↓。このシリーズから選ぶとすれば1巻か4巻しかありえない。残りの2、3、5巻は収録作品が少々変わっても全然アリだが、この二巻だけはそれは(順番も含めて)動かせない。仮に将来、『世界推理短篇傑作集』みたいに新版が出るとしても…
神7の二番手はこれ。 マクロイは傑作揃いでどれを挙げようか迷う。しかし『暗い鏡の中に』は早川書房のほうが先に出たし、『家蠅とカナリア』にも別冊宝石に訳があるので神7のルールにしたがってこれになった。『家蠅とカナリア』の真犯人が危険を冒してで…
東京創元社2019年新刊ラインナップ説明会で北村薫氏と宮部みゆき氏が創元推理文庫の神7作品を選んでいた。それを見ると自分でも選んでみたくなった。 ただし選出にあたっては次の縛りを入れる。 東京創元社オリジナルであること。(つまり既に他社で出た本の…
SFが読みたい!2019年版作者: SFマガジン編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/02/08メディア: ムックこの商品を含むブログを見る 『SFが読みたい!』の各社刊行予定を見ていると面白そうな企画が目白押しである。すっかりレギュラーメンバーになった…
本の雑誌429号2019年3月号作者: 本の雑誌編集部出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 2019/02/13メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る本の雑誌3月号を見てビックリ。小財満氏が「どこに転がっていくの、林檎ちゃん」を評してくださっ…
中野善夫さんから「月影から聞こえる音楽」は「月蔭から~」ではないかと指摘をいただきました。『幻想と怪奇』第二号を引っぱり出してみてみるとまさしくそのとおり!あわてて当該日記を訂正しました。ちなみにただいま絶賛発売中の『ドーキー古文書』の白…
ちょっと必要があってスタニスワフ・レムの『神はタオイストだろうか』を引っぱりだしてきた。これはレム自身の著作ではなく、レムの編んだ幻想小説アンソロジーである。このドイツ語版は1988年に出ているが、ポーランド語版も出ているかどうかはよくわから…
ここを見ている皆さんはもうお聞き及びでしょうが、国書刊行会からジェイムズ・ブランチ・キャベルのマニュエル伝が(とりあえず)三作訳出される予定です。翻訳するのは中野善夫さん・安野玲さんのお二方および不肖わたくしであります。藤原編集室通信(出…
ドーキー古文書 (白水Uブックス) 作者:フラン・オブライエン 白水社 Amazon 今を去る40年ほど前、NHK教育テレビの番組「若い広場」にマイブックコーナーというのがあった。当時高校生だった斉藤とも子を聞き手に、第一線で活躍中の作家たちが若い人に読ん…
世界名作探偵小説選作者:ポー,エドガー・アラン,オルツィ,バロネス,ローマー,サックス,雄一, 平山作品社Amazon 世にアホくさいものは数あれど、山中峯太郎翻案のシャーロック・ホームズくらいアホくさいものはたんとはあるまい。のんびりと正月に読書するに…
あけましておめでとうございます。 全18巻から3巻を選んで一つのシリーズとして刊行するけど、Something About Eveだけ藤原編集室担当なのだ。これには、Twitterなどには記すことのできない長い経緯があるのだが、いつの日かそれも明らかになると思う。— 中…