2019-01-01から1年間の記事一覧

豆本締め切り迫る!

『怪奇骨董翻訳箱』刊行記念 (巨大)豆本プレゼントキャンペーンの締め切りが今月末に迫りました。今時点の状況ですと余裕で全プレなのでふるってご応募ください。(ちなみに豆本発送等の事務はすべて国書で行いますので、わたしに応募者の個人情報が洩れる…

ギョ~ルゲ~

方形の円 (偽説・都市生成論) (海外文学セレクション)作者:ギョルゲ・ササルマン東京創元社Amazon 不思議な魅力のある本が出た。どこか外国の、大きすぎも小さすぎもせず治安もまずまずの町に着いて、ひとまずホテルにチェックイン、さてこれから行き当たり…

失われた『魔都』断片

ずっとこの雑誌のことを書こうと思っていた作者:鏡 明フリースタイルAmazon 鏡明の『ずっとこの雑誌のことを書こうと思っていた』を読んでいたら、十蘭の『魔都』の話題が出てきた。この本の中には「マンハント」の編集長だった中田雅久へのインタビューが入…

ただいま急落中

今朝見てみると、『怪奇骨董翻訳箱』はもはやhontoのホラー・怪談ランキング中に影も形もありません。ああやはり三日天下ならぬ一週間天下であったか。でも代わりに『猫の目時計』とか『怪奇文学大山脈』とか『怪奇小説の世紀』とかが浮上してきているのが頼…

ただいま爆走中

一週間ほど前から書店にも置かれはじめた『怪奇骨董翻訳箱』ですが、hontoのホラー・怪談ランキングでなんと2位に躍り出ています。これは24時間の集計ですが、一週間の集計でもやはり2位。ベストセラー街道爆走中であります。買ってくださった皆さま、どう…

豆本プレゼントのお知らせ

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骨董箱販売開始!

『怪奇骨董翻訳箱』がついにアマゾンで販売を開始しました。怪奇骨董翻訳箱 ドイツ・オーストリア幻想短篇集国書刊行会Amazon ほかより少し早いようです。取次を介していないのかもしれません。それとも蕎麦屋の出前みたいなもので、「今出ました!」と言い…

キャラが濃い

京都大学生協発行の書評誌『綴葉(ていよう)』で『どこに転がっていくの、林檎ちゃん』をとりあげていただきました。評者はねこさん。ありがとうございます。PDF版はここから読めます。書評にいわく「脇を固める人々も中々キャラが濃い」。実にそのとおりです…

骨董箱見本出来

さるやんごとない方の一言がきっかけで飛ぶように本が売れ、たちまち転がり込む恐ろしいくらいの大金。しかし「宵越しの銭は持たねえ」とばかりに、儲けはすべて採算ウルトラ度外視の箱入り美装本につぎこむ、そんな特殊版元がどこかにあるという話を聞きま…

JS・JC・JK・JD

"KY"がすでに死語になりかけている気がするのにひきかえ、"JK"はすっかり日本語に定着した感があります。おそらく三省堂の『新明解国語辞典』に記載される日も遠くないと思います(あるいはすでに載っているかもしれません) さて、創元推理文庫でJKといえば…

イボイボ

YBO2の超貴重音源がリリースされるようです。実に楽しみです。前回の復刻CDは店頭でも余裕で買えましたが今度はどうでしょう。限定500部となると予約しておいたほうが無難かもしれません。しかしこのディスクユニオンのサイトではYBO2を「ワイビーオーツー」…

ついにくらりが

ついに拙宅にも念願のくらりがやってきました。この前の木曜と金曜に開かれた創元 初夏のホンまつり2019@東神楽坂に行ってきたのです。 ホームズ風の衣装も売ってましたが、こちらは6000円ということなのでちょっと手が出ません。ちなみにわたしがそのとき…

米澤さんに感謝

米澤穂信さんにツイッターで『両シチリア連隊』をご紹介いただきました。ありがとうございます。 Twitter. It's what's happening.はてなブックマーク- Twitter. It's what's happening. 東京創元社さん、『赤い夢』の企画を通すのは今をおいてありませんよ…

骨董箱予約開始!

『怪奇骨董翻訳箱』の予約がアマゾンで開始されました、まだ書影はアップされていませんが、版元からのメールによると驚天動地の恐ろしい帯がつくようです。早期購入者特典もただいま秘策を練っておりますのでなにとぞよろしく。

情報解禁!

『怪奇骨董翻訳箱』の詳細が国書刊行会のサイトにアップされました。収録作品一覧も載っています。いずれ劣らぬ変な作品ばかりですから楽しみにしていただければと思います。アマゾンの予約ももうすぐはじまるのではないでしょうか。サイトには書影も出てま…

方針決定!

Fragment兎影館|柳川貴代さんのツイートによれば、「『怪奇骨董翻訳箱』は昨年の『英国怪談珠玉集』と同じくらいの資材と造本に」する方針に決まったということです。うわあありがとうございます。二冊並べても(中身はともかく外観は)違和感のないたたず…

巽昌章氏の不在

5/6の文学フリマで探偵小説研究会の『CRITICA vol.13』を買ったけれど、この号には巽昌章氏が寄稿していなかった。おお、なんということだ。がっかり。だがこの不在の悲しさを噛みしめているうちに、巽昌章氏の批評の特質といったもやもやしたものがなんとな…

ルリユール叢書の二冊

中井英夫や椿實の単行本未収録作品集をはじめとして、数々の魅惑的な書物をわれわれに送り届けてきた幻戯書房が、ルリユール叢書なる新しい叢書をはじめるようです。刊行ラインナップの書目にはいずれもわくわくさせられますが、特に期待される二冊がありま…

骨董箱特典

いよいよこの夏、国書刊行会から待望(?)の超弩級ドイツ幻想短篇アンソロジー『怪奇骨董翻訳箱』が出ます。不肖わたくしのザル校正のせいでまだ本文は校了していません。しかし早々と購入者特典の話が出ています。といってもまだ本決まりではなく「やろうや…

蝦殻とサメねえちゃん

5/6に引き続き文学フリマの収穫です。今日は魚介類しばりで。 まずはS県で書店員をされているという蝦殻剥身さんの歌集『蝦殻和歌集』ぱらぱらっと見てその斬新な韻律に惹かれて購入しました。ちゃんと五七五七七になっているのがすごい。人様の本の内容をあ…

シブサワ大激怒!

文学フリマに行ってまいりました。一番のお目当ては高山宏ロングインタビューが掲載されている「機関精神史」。漏れ聞く噂によれば「商業誌ではふつう削除されるような赤裸々なことも平気で載せてある」らしいので、楽しみにしていたのです。 ページを開いて…

無軌道外交に呆然自失

関口存男「雨傘論」で和文独訳のネタに使われた朝日新聞の社説は、はたしてどんな文脈で書かれたものか? それを調べようと図書館に縮刷版を見に行きました。「ははあヒマを持てあましているな」と人は思うかもしれません。あえて否定はしません。当該号の一…

時局大迎合

関口存男といえば、いつのまにか三修社から新刊が出ていました。今年一月の刊行です。セレクション関口存男 和文独訳漫談集作者:関口 存男三修社Amazon正確に言えば新刊ではなく増補復刊で、昭和8年(1933)に初版が出て、昭和33年(1958)に再刊された『和文独…

こんまり入門

巷で噂の『人生がときめく片づけの魔法』をちょっと覗いてみた。人生がときめく片づけの魔法 改訂版作者: 近藤麻理恵出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2019/02/14メディア: 単行本この商品を含むブログを見る「選別と収納を同時にしてはならない」とか…

忖度から始まった

創元の話題が続くが、「日本の創作推理小説は忖度から始まった!」と名うって東京創元社は「日本探偵小説全集」を大々的に宣伝してはどうだろう。 忖度ばやりの昨今受けると思うのだけれど……。まあ老舗がそんなえげつないことはやるわけはないか。それに最新…

泡坂快進撃

去年から今年にかけて、河出文庫(『毒薬の輪舞』『死者の輪舞』『迷蝶の島』『妖盗S79号』『花嫁のさけび』)、新潮文庫(『ヨギ・ガンジーの妖術』)、徳間文庫(『奇跡の男』)と、泡坂作品の復刊が著しい。こんな活況を老舗創元が指をくわえてながめてい…

乱歩趣味

世界推理短編傑作集5【新版】 (創元推理文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/04/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 戸川安宣氏によってリニューアルされた『世界推理短編傑作集』がつつがなく完結したことを喜びたい。…

断念棄却遮断

「書くことは断念することであり、編集は捨てることであり、出版は閉じ込めること」この言葉がピンとこない人は、ぜひ『足穂拾遺物語』を開いてみてほしい。いかにこの言葉が血肉化されているかがわかるはずだ。足穂拾遺物語作者: 稲垣足穂出版社/メーカー: …

たべおそ7

文学ムック たべるのがおそいvol.7作者: 斎藤真理子,岩井俊二,銀林みのる,櫻木みわ,飛浩隆,西崎憲,松永美穂,小山田浩子,高山羽根子,柳原孝敦,熊谷純,佐伯紺,錦見映理子,虫武一俊,梅?実奈,東雅夫,チョン・ミョングァン,ハイミート・フォン・ドーデラー,吉良佳…

うどんかせんきょか

わが故郷うどん県のあちこちに今貼られているポスター。その拡大図。だが結果を見ると県議会議員選挙の投票率は前回より10ポイントほど下がって38%。どうやらうどん脳はうどん脳のままだったようだ。ちなみに新しい元号が発表された瞬間のうどん県の様子をN…