一昨日と昨日行われた洋書まつりに行ってきた。コロナ禍のおかげで一時は開催が危ぶまれていたようだが、無事開催されたのはめでたい。河野書店のブログによれば、三軒の古書店が「本年の開催を強く希望した」ということだ。ありがたいことである。この三店には深く感謝したい。
でもこの三店とはどこどこだろう? まったくの臆測で言うと、羊頭書房、古書ワルツ、三日月書店の三店のような気がする。それくらいこの三店のコーナーには「よぉしやったるでえ」「いっちょいてこましたろかいな」みたいな気迫がただよっていた。棚を見るだけでそんなむんむんした熱気が漂ってきて嬉しくなる。
とりわけ古書ワルツは、ときどききれいなお姉さんがやってきてテキパキと売れたあとの隙間に本を補充するのが好感度高し。それから羊頭書房の棚には例によっていかにも一癖ありげな客が蝟集していた。中にはSRの会の重鎮S氏の姿も見られた。声をかけるのもはばかられるような真剣な面持ちで本を物色しておられた。
それに比べると古参勢の棚には「まあお付き合い程度に適当に並べておくかいな」みたいな投げやりな感じが見られたのは残念なことだ。せっかくの年に一度のお祭りなんだから、ツブす予定の雑本でも何でもかまわないから(←ここ最重要)、棚が溢れかえるくらいに持ち込んでほしいものだと思う。
上の写真は初日の収穫の一部。ボンテンペリとカスティリオーネの本は河野書店、ゴシック・リバイバルとアウエルバッハは三日月書店の出品だった。値段はいずれも千円以下。