2007-09-28 兄なれどしもべの如くふるまひぬ 妹の春着はうすき紫に散り櫻など見のよろしけれ 妹の春着は何の色をなど母問ひたまふ村濃卷染 兄なれどしもべの如くふるまひぬわれにひとりの妹なれば 別れとは悲しきならひ妹のうるめる瞳みてあることも 本の間にはさまりてありし妹のぬけ毛をみ出でさしぐまれぬる 矢野目源一の妹萌え連作(『搖籃(ゆりかご)』より)。実際に妹さんがいたのか、それとも脳内なのかはつまびらかにしない。しかしこんな歌を詠む人が後にヴァテックを訳すのであるのか……