跳ねうさぎ登場の辞に舌垂らし


歪み真珠
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ゆうこりんサイン会初日。一番早い人は三時から来ていたというから人気のほどがしのばれる(ちなみに六時半開始)。請願者は長蛇の列をなして順番を待ったあげく、机と椅子しかない小部屋に三人ずつ入室を許され、無言のうちに粛々と署名を賜る。その雰囲気は、社会主義体制化でつくられたソビエト映画でも見ているようだったが、どことなく山尾さんの作品世界に合っていないでもないように感じられるから妙なものだ。
いやいやお習字をやらされている利かん気の子どものように署名に取り組んでいるその姿は初期作品から彷彿とする作者そのままで、すごくチャーミングでありました。