訳あってスペイン語の辞書を穴の開くほど読みまくる日々が続いている。今日も土曜だというのに朝早くから白水社の『スペイン語大辞典』とにらめっこをしていたのだが、思わずわが目を疑う例文に出くわした。"recordar"(英語の "remind" に相当する語)のところにこんな例文があったのだ。
「君を見ていると君のお母さんを思い出すよ」とか「彼女の目はまるで2つの輝く星のようだ」などは、まあ辞書の例文にありがちなもので、面白くもなんともない。問題はその次だ。「その事件はギリシア語通訳の事件と似ている」——えっ何これ? これが世間でいうところの「案件」というものなのだろうか。