2005-01-01から1年間の記事一覧

張り込み日記(1)

今日は三省堂神保町店1Fで立ち読みしながら平台を見張っていた。誰も『最後の審判の巨匠』を買ってくれない○| ̄|_。結局一冊丸々立ち読みしても全然売れなかったのですごすごと撤退。コミケだともう少しマシなんだがな〜。商業出版の世界はきびしい〜。ち…

『最後の審判の巨匠』サイト

『最後の審判の巨匠』サイト仮オープンしました*1。ボレルやヴォルテールの訳書のあるK氏が退官時に研究室の蔵書を処分したとかで、怪しい古本が巷に溢れている。すごい眼の毒。読めない本を買うのはいいかげんに止めたい。 *1:現在は廃止

『最後の審判の巨匠』装丁

『最後の審判の巨匠』装丁の連絡を藤原編集室から受けました。おおすごい迫力! 訳題と原題とで十字架をなしているのが芸が細かいです。 装画は『幻想文学大事典』の中カバージャケットを手がけられた山本里士氏。3月23日頃刊行だそうです。しつこいようです…

サラゴサ手稿

ぼくの翻訳人生 (中公新書)作者:工藤 幸雄中央公論新社Amazon 某所で「サラゴサ手稿」がDVD化されているという噂を聞きつけ早速注文した。大瀧啓裕氏も絶賛しているらしいので楽しみだ。それにしても東京創元社の引き出しの中に眠っているらしい完成訳稿(上…

ヴァテックのこと

「ヴァテック」を読んだときのことはまだ覚えている。国立の道化書房で牧神社版を買い、斜め向かいの音楽喫茶「ジュピター」で一気に読んだのだった。二十年くらい前のことである。今はどちらの店もたぶん存在していないだろう。驚いたのはその近代性だった…

『最後の審判の巨匠』bk1予約開始!

拙豚が去年の今頃からコツコツ翻訳してきた『最後の審判の巨匠』がついに刊行の運びとなりました。 http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02521635都筑道夫や鮎川哲也のエッセイで触れられていながら、なかなか現物がお目にかかれ…

赤い竪琴は恋愛小説なのか?

赤い竪琴作者: 津原泰水出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/01/26メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (51件) を見る 一人の作家を他の作家と比べるのは失礼極まる行為だとは重々承知しているが、津原泰水さんのこの作品は久生十蘭にとて…

聖ツェツィーリエ、あるいは音楽の力(違)

冥い天使のための音楽 (ミステリー・リーグ)作者: 倉阪鬼一郎出版社/メーカー: 原書房発売日: 2005/01/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 「ミステリ作家」クラニーの健在を示す傑作。 おなじみのゴーストハンターと黒川のコンビはここで…

荊の道

謎の失踪を遂げたまま消息不明の茗荷丸氏だが、今日意外なところで名前を見かけた。 怖いお姉さま方に囲まれ大変そうだが頑張れ! ついでにおもしろいネタも提供してください(違)

壊れたヒキガエル(H.C.ベイリー)

米丸さんの翻訳道楽から一冊買ってみました。エラリー・クイーンが「フォーチュン氏物の最高作」と言っている"Mr. Fortune Objects"の中の一篇です。フォーチュン氏の美食ぶり、というか意地汚さの描写が光る。 人目もはばからずサフロン・ケーキをがっつく…