『最後の審判の巨匠』bk1予約開始!

拙豚が去年の今頃からコツコツ翻訳してきた『最後の審判の巨匠』がついに刊行の運びとなりました。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02521635

都筑道夫鮎川哲也のエッセイで触れられていながら、なかなか現物がお目にかかれなかった幻の作品の満を持しての刊行です。(最近だと、光文社文庫江戸川乱歩全集の『続・幻影城』中の新保教授の注にもチョコッと言及されています)
海外もののミステリ読者はもとより、日本の(いわゆる)新本格ファンにも読んでいただけると嬉しいです。80年前にも、こんなメフィスト賞を狙ったようなアンチミステリを書いてた人がいたのか! と驚愕すること請け合いです。
ここをご覧の皆様はぜひぜひ予約をお願いします。いま予約すると特典として短篇「サラバンド」がついてきます。後期澁澤龍彦やマルセル・シュオッブを彷彿とさせる綺譚で、人によってはこちらの方が本体より凄いと思う人がいるかもしれませんw


(下の画像は1989年にオーストリアでテレビドラマ化された『最後の審判の巨匠』の一場面。左が主人公のヨッシュ男爵。右が金貸しで美術品収集家のガブリエル・アルバカリー。二人が見ているのがネクロノミコン(嘘)
ヨッシュってこんな老け顔だったのか!)