二人の証人


Très doux témoin captif de mes réseaux d'azur... といえば、言わずと知れた「若きパルク」の一節だが、これを「我が紺碧の網に捕われたまさしく二人の証人」と訳した本を読んでしまった。正月早々ゲンの悪いことよのう、のう婆さんや?
しかしふと気の緩んだ拍子にこういう凡ミスをしてしまうというのは、翻訳には超ありがちなことで、訳者の人を責めるのはお門違いというものだ。あえてワルモノを探すとするなら、こんな赤裸々な間違いを見逃す編集者のほうだろう。