『国書刊行会50年の歩み』

カラーページが16pもついた超椀飯振舞・大豪華冊子『国書刊行会50年の歩み』を送っていただきました。どうもありがとうございます。
 

 
 表紙からして眼とかドクロとかバラバラの手足とか気色の悪いゴシック趣味が横溢してますが実は中身はもっとすごい。

「用務員さんが四階までついてきた話」「『法の書』愛蔵版を出したら大変なことになった話」「物故した著者が売り込みに来た話」「八重洲BCで大手他社が覚醒した話」「煉獄の炎で焼かれてカバーが消失した話」「いまだに夢に見るタケノコ掘りの話」などなど、このAI全盛の世の中にこんなことがあっていいのか! というような、一読肌に粟を生ずるエピソードがてんこ盛りです。こんなのに比べたらオトラントの大兜が落ちてくる話やマッケンの白い粉末の話などかわいいもんです。
 

こちらは通称「死のロード」に用いられている箱。『人狼ヴァグナー』『JR』『金枝篇』など比較的最近のタイトルが映っているということは、いまだ伝統は健在らしい。ボブ・ディランの「ネヴァー・エンディング・ツアー」みたいなものなのだろうか。

この冊子は全国で開催中のフェアで無料頒布予定の由。6月末まで開催しているらしいので、皆さん奮ってご入手ください。あと図書館の方々は「死のロード」ツアーの人が来たらどうか大量注文してあげてください。