『本の雑誌10月号』


 
『本の雑誌』十月号の特集は「あなたの知らない索引の世界」。そこに「この本の索引がすごい!」という読者アンケートがある。そこでまたもやエゴサーチの鬼と化し、「ドレドレ誰か『記憶の図書館』を挙げてくれてるかな」と淡い期待とともに読んだ。だが当たり前のようになかった。

でもこの本の索引はおそらく他にあまり例を見ないものだと思う。「例のあの人」「思い出したくない人」など、ボルヘスがあえて明言を避けた人についても、堂々と実名で索引に記載されてあるのだから。