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- 作者: 倉阪鬼一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/09/05
- メディア: 新書
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待ちに待った年に一度のバカミスがいよいよ登場! 表紙のなんともいえぬ脱力感(←褒め言葉)がいやがうえにも期待をそそる。今回は八王子にある七色に彩られた、女王の君臨する館で惨劇起こるそうな。わりと詳しい情景描写から察するに、台湾とか中国の八王子(そんな地名があるかどうか知らないけれど)なんかではなく、普通に東京の西のほうにある八王子のようである。なぜこんなところが舞台となっているのか。多少でも土地勘のある、そしてある種の趣味を持つ人ならば、たぶんおしまいまで読んでウムウムと頷くのではなかろうか。
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そして本作では、まことにやむを得ぬ事情で職を辞した上小野田警部に代わって、終盤で作者の倉阪氏が自ら探偵役として謎を解く! 残念ながら秘書は連れて来ていないようなのだが――あるいはツイッターでせんせいの宣伝に忙しすぎたのだろうか。ぜひ次作では「ミーコ姫も大活躍!」*1してもらいたいものだ。
もちろんおなじみの暗号も縦横に発揮されている。例によって著者近影がそこはかとない解読のヒントとなっている。
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真相解明のシーンでは「国書刊行会」という固有名詞*2がしみじみする感慨をもって現れる。さてこれは同社にとって名誉なことか不名誉なことか? にわかには決し難いような気がするのう。ふおふおふおふお。
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